岡崎市議会 > 1991-10-29 >
03月06日-04号

  • "愛知"(/)
ツイート シェア
  1. 岡崎市議会 1991-10-29
    03月06日-04号


    取得元: 岡崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-19
    平成 3年  3月 定例会             午前10時開議 ○議長(近藤隆志君) 出席議員が定足数に達しておりますので、ただいまから会議を開きます。 本日出席を求めた理事者は、市長初め関係職員であります。 なお、本日の議事日程は、お手元に配付の印刷物により御承知願います。-------------------------------------- ○議長(近藤隆志君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において、12番 柵木 誠君、29番 荒木鉄之助君の御両名を指名いたします。--------------------------------------中根康浩議員の質問 ○議長(近藤隆志君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。 あらかじめ定めた順序に従い、質問を許します。40番 中根康浩君。     (40番 中根康浩君 登壇) ◆40番(中根康浩君) おはようございます。中根でございます。一般質問をさせていただきます。 無所属は、無所属クラブではありませんで、自主独立で、それぞれ3人でやっておりますが、八田先生や中根勝美先生の御意向も体しながら、ひとつしっかりとやってみたいと思っておりますので、しばらくおつき合いを賜りますようにお願いをいたします。 私は6年前に結婚をいたしました。別に大した問題じゃないんですけれども、そういうことがあったわけで、そのときに媒酌人を務めていただきました私の恩師が、「しあわせ」という字は「幸」というふうに書くだけじゃない。「仕合わせ」とも書くんだよ。仕え合わせることによって立派な家庭を築きなさい、仕事をしっかりし合うことによって立派な人生を送りなさい、こういったことを言われたことをよく覚えておるわけでございまして、我々議会一同の者、そして理事者の方々も、この仕え合わせることによって市民の幸福を追求していきたいと、こんな気持ちでいっぱいでおるわけでございます。 その一つの具現化されたものが、今回この3月議会に提案されておりますところの予算であると、これをしっかり審議して、しっかり執行していってもらうと、こういうことが大事なことであるわけでございまして、まずその予算から質問を始めたいと思うわけでございます。 予算というものは、本当に大事なものでありまして、申すまでもないわけでございますけれども、皆さんが納めていただいた税金をむだに使われないように、住民にとって本当に大切なところに大切なタイミングでそれが実施されるようにすることが最も大切であるわけでございまして、そういった意味で、理事者の皆さん方の御精進をよろしくお願い申し上げるわけでございます。 細かいことにつきましては、今後の予算特別委員会、あるいは各常任委員会でこれまたしっかりと審議されるわけでございましょうから、私はまことに恥ずかしいぐらい基本的なことをまずお尋ねしたいわけでございます。 平成3年度予算、今日提案されておりますこの予算案が、どんなような過程を経て今日ここに出されておるか、一回時系列的にひとつそれを御説明いただきたいなと思うわけでございます。大体いつごろ、例えば8月ごろ1はこういう作業をやっているとか、10月ごろはこういうふうだとか、12月になるとこうだとかというような、そういった時間を追って御説明をいただいてみたいと、こんなふうに思いますので、ひとつ御答弁の方をよろしくお願い申し上げます。 それから2点目は、県の西三事務所、土木事務所の改築についてということでございますけれども、地元でも実は、皆さん方御存じだと思いますけれども、これに伴って市道が廃止されるというようなこともあり得るということを言われておりまして、これに対して、もう一回考え直してくれないかというような動きもあるわけでございまして、この辺のことをもう一度理事者の方々によく詰めていただきたい。そしてまた、新庁舎ができた後は、それが周辺の住民に、あるいは交通体系に与える影響についても、いろいろと今のうちから御検討いただきたいということで、そういう意味の質問をしようと思いまして、2番目として通告いたしておきましたけれども、何か清風クラブの幹事長であります岡村先生が、また岡村先生の自分の一般質問のときにしっかりとこれについて準備をしておられて、材料もたくさん持っておられるということで、私がやるよりも、むしろ一本化して岡村先生にお任せしてやってもらった方が、適切な質疑応答ができるのではないかということで、これについては岡村先生の方にお任せするということで、私は割愛をさせていただきたい、こんなふうに思うわけでございます。 ということで、3番目でございます。国際交流についてお尋ねをいたします。 実は昨日も、私が1年半前にニューポートビーチとの5周年記念の親善使節団としてアメリカに行かせていただいたときの同窓会みたいなことが行われました。まことに和気あいあいとして、いい会でありました。国際交流を通じて国内交流も図っておるわけでございますけれども、国際交流、大切なことでございます。特に時代がこういうボーダーレス、いわゆるボーダーがレスということでございますので、国境がなくなっていく、境目がなくなっていく、こういう時代におきまして、本市としても、今までも一生懸命やってこられたわけでございますけれども、もう一回この3月議会で考えてみよう、一緒に考えてみましょう、こういうことで取り上げてみたわけでございます。 国際交流の壁は、何といっても言葉でございます。しかし、学生以外では、なかなか英語を勉強してから、中国語を勉強してから国際交流をしましょう、こういうわけにはいかぬわけで、やっぱり勉強と同時に交流を図っていく、こういうことをするには、現在の技術革新目覚ましい日本のいろんなすばらしい技術を駆使して、交流を図っていくことがいいわけでございます。 そういった意味で、国際会議場の設置、これは何か大げさに書きましたけれども、そんな大げさなものではありませんで、いわゆる自動翻訳機みたいなものが世の中には恐らくあると思うんですけれども、そういったものをどこか設置して、日本語で、あるいは向こうの方でありましたら、その現地の国のお言葉でお話をいただいて、お互いに現地の言葉で交流をすると、それぞれ本当に「こんなこと言ってもいいのかな」というふうに、英語で言い直さないといけないと、どういうふうに言ったらいいんだろうと、ちょっとちゅうちょするようなことも、微に入り細に入り交流を深めることができるのではないかと、こういうふうに思いまして、一度そういうような機械を設置することをどこかで考えてみてもらうわけにはいかないかと、こういうことをお願い申し上げたいわけでございますので、御所見をお伺いしたいと思います。 この辺の同時通訳の大切さというか、有効性みたいなことにつきましては、皆様方この湾岸戦争の報道を通しまして、上手な方も、余り上手でない方もいらっしゃったと思いますけれども、でも、やっぱりあれはないよりあった方がいいなと、こういうことを実感されたであろうと思いますので、どうかひとつ議会の方々の先輩諸氏の御同意も得られることと思いますので、その辺も踏まえまして、理事者の前向きな御答弁をお願い申し上げる次第でございます。 それから、スポーツ交流、けさの日経のスポーツ欄にも、ベトナムのホーチミン市で、これからベトナムの国家としての国際的威信を高めていこうということで、マラソン大会をやると、こんなようなことも書いてありましたけれども、スポーツ交流というのが万能ではありませんけれども、しかしながらこれは一つのきっかけとなるいいものなんですね。そういった意味で、スポーツ交流、岡崎は一体海外とどんなふうに交流しておられるか、ひとつ教えていただきたい、こういうふうに思うわけでございます。 それから3番目、ウッデバラとの交流のより一層の活発化をということでございますが、ウッデバラ市と交流を始めてから、去年でしたか、使節団が行かれました。20年余りになろうかと思います。その間の交流の実績についてまずお伺いしておきたいと思います。 それから、岡崎市史について。 市史の漫画化や映像化ということでございますけれども、岡崎市史、まずその前提といたしまして、この市史編さん事業ということ、これは申しわけないんですが、 100%熟知しておるわけでございませんので、まずその辺のところを詳しく教えていただいた上で、郷土の歴史、特に岡崎というのは古い歴史、文化都市であるわけでございますので、そういったものを深く理解して、そしてより一層歴史観を持った市民性を根づかせていく、それを将来の発展の一つの基礎、哲学としていく、こういったことを図るために、この市史編さん事業というのは非常に有意義なものであろう、また有意義なものにしなければならぬというふうに思うわけでございます。 僕なんかもまだ1冊も読んだことはないわけなんですけれども、あの分厚い本で、細かい字だと、正直言って読む気しないんですね。ましてや、中学生や高校生の勉強し盛りのときに、数学や英語の勉強もしないといけないのに、あの市史というのはなかなか読む時間はないと思うんですよ。そういったものを思うときに、子供にも親しみやすく、わかりやすくするために、今経済の本でも、法律の本でも、この間レターケースに入っておりました公職選挙法のことでも、漫画化されております。岡崎市史、これ全部とは言いませんけれども、どこかおもしろいところをとりあえずピックアップしてみて、漫画にしてみたり、あるいは映像化してみて、いろんな機会に使ってみる、こういうことを通して、郷土の歴史に対して親近感持ってもらう、より深い理解をしてもらう、こういうことも大切なことではなかろうかと思うわけでございますので、ひとつこの辺についての御見解をよろしくお願い申し上げます。 そして最後、観光行政の振興について。 江戸村建設ということでございますが、別に江戸村というのは、特に何か意味があってこういうふうにしたわけではありませんで、あくまでも仮称であるわけで、通告をした後、観光課の方々から、これは実は葵博で五万石城下町というのをやりましたよと。写真も見せてもらいました。すごく盛況で、なかなかいいものですね。私は実は、葵博を見学しておりません。その当時静岡の方におりましたものですから、こっちへ来る機会がなかったものですから、見ておりませんけれども、人に聞いても、私が考えた江戸村というのは、あの五万石城下町、葵博でやったものだと、これに近いんじゃないかというふうな御指摘もいただきました。写真を見る限りでは、確かにそのとおりであります。そういった実績もあるわけでございますので、一つの観光の目玉として、ちょうど岡崎は家康生誕 450年祭を計画しておられるようでございますので、一度この機会に、すぐにつくれというわけではございません。ちょっと時間を置いても結構でございますので、一度考えてみてもらえないものかと思うわけでございます。 実は、今まで一度私は、岡崎というのは、家康を否定して、否定した上で、もう一度白紙に戻って観光というもの、あるいは岡崎という町の性格を考えてみなければいけないんじゃないかと思っておりました。そういったことを弁証法的にやっておったわけでございますけれども、やっぱり行き着くところは、岡崎は家康かなと、最近そういうような結論も見たわけでございます。その家康が築いた江戸、 260年の庶民文化、こういったものを復元してみるような、身をもって実感できるような、あるいは食の面でも体験できるような、そういったものを一度考えてみてもらえないかなという気持ちを込めて通告して、御見解を求めたわけでございます。ひとつよろしくお願いを申し上げます。 以上、第1質問とさせていただきます。お願いいたします。     (40番 中根康浩君 降壇) ○議長(近藤隆志君) 総務部長。 ◎総務部長(天野正彦君) 1番の平成3年度の予算についてということで、予算編成の過程はどうなっておるかというような御質問でございました。平成3年度の予算の編成の過程を御説明申し上げますと、おおむね8月の下旬ぐらいから9月、10月にかけまして、3カ年の財政計画、これだけの仕事をするにどれだけの財源が要るだとか、そういった財政的な収支、こういったものを決定していくわけでございまして、今回の予算編成の過程を見ますと、平成2年10月29日、このときに予算編成方針を各課へ示達いたしまして、予算担当者を集めまして、予算の編成の説明会、こういったものを開催するということでございます。 予算編成方針の中には、経済見通しだとか、あるいは国の予算はどういうふうになるかというようなこと、そういったことだとか、予算編成の基本的な考え、こういったものを各課へ示達するということでございます。 各課は、これに基づきまして、11月30日までに予算の見積書、予算要求書と言っておりますが、そういったものを財政担当の方へ提出するということでございます。財政担当の方では、12月3日から1月10日、大体それぐらいの期間をかけまして、査定、調整をするわけでございます。 きのうも市長の方から「入りをはかって出るを制する」というお話がありましたわけですが、各課から出てきた見積書の集計、これを歳入歳出出してみますと、約15億財源が足らぬという見積書でございます。そういったものを調整していくということになるわけでございます。 そういったものを調整しまして、助役査定を経まして、1月21日から29日にかけて市長査定を行っておるということでございます。当然のことながら、総合計画の整合性だとか、それから予算の査定では、議会の各会派から提出されました御要望、こういったものに対してどのように取り組んでおるかというような査定も行っておるということでございます。実際、予算の事務的なことでいきますと、11月から2月の4カ月、それからその前の財政計画等の準備段階から入れますと、予算を御提案申し上げるに約6カ月かかっておるということでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 市長公室長。 ◎市長公室長(柴田徳長君) 3の国際交流についてということで、初めに国際会議場の設置ということで議員からお話がございました。確かに言葉というのは大切でありまして、その必要性もつくづく感じるわけでございます。現在竜美丘会館の中に同時通訳の設備を備えた会議室があるわけでございます。ただし、この会議室は、やっぱり通訳者がつくというような設備でございます。 議員御指摘の、自動的に翻訳する機械はどうかということでございますが、私の方で知る限りは、あるメーカーが音声翻訳機というものを開発したと。ただし、実用化は四、五年先ではないかと、このようなことを言っております。ちなみに、チケットやホテルの予約、こういう特定の場面を想定して実用化に向けて検討しておるというようなことを聞いております。したがいまして、これらの開発の動向を見ながら、今後の課題ではないかと、このように考えております。 それから、スポーツの交流でございますが、確かにスポーツの交流ということは大事でございます。ただ、相手の国情といいますか、こういうものを考えねばならないではないかというふうに思います。例えば、ニューポートビーチの場合でありますと、すべて公費ということはなくて、これは一般的でございますが、したがって、自費だとか、スポンサーを探して行うというような国情がございます。したがいまして、これらを考えますと、なかなか難しい問題ではないかと。この案件につきましては、さきの生徒市議会でも同じような問題が出ました。したがいまして、相手側の自費でとか、またはスポンサーを探すということはなかなか難しいではないかと、こんなことも考えております。 ちなみに、そういう中から、現在中学生の間で陸上競技の記録交換、こういうことは行っております。 それから、ウッデバラ市との交流をもっと活発化してはどうかということでございます。議員御案内のとおり、ウッデバラ市とは、1968年に提携いたしまして、23年が経過したわけでございます。現在までも、地道ではございますが、交流を行っております。一つの考え方としまして、遠いということも確かにあろうかと思いますが、一つの財政規模といいますか、ちなみにウッデバラ市の場合ですと、人口が4万 6,000というような状況にございます。したがいまして、本市と財政規模、こういうものも大きな隔たりもあろうかと、このように考えております。交流というのは、お互いに行ったり来たりという部分も大事であろうということを考えますと、相手の立場を考えながら交流をしていくのが真の国際交流ではないかと、このように考えております。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 教育次長。 ◎教育次長(大塚希夫君) 4番目の岡崎市史について、漫画化、映像化をどうかと、こういうようなお尋ねでございますが、一般的には日本の歴史などについては書店などで見受けられる場合があるわけでございますが、市史につきましては、全20巻という長編でございまして、あとまだ残る4巻を現在鋭意編集中でございまして、まずこれを早く完成させることの方が先決でありまして、目下のところ、漫画化とか映像化については、まだちょっと考えておりませんので、御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 5番の江戸村の建設でございますが、お申し出の五万石城下町を家康生誕 450年祭を契機に検討してみてはという御提言でございます。現在のところ、話題性、集客性、場所等を考慮してみますと、大変難しい問題だと思います。例えば、日光の江戸村や犬山のリトルワールド、また明治村は民間会社が有料施設として開設しておりまして、本市においても、民間の観光開発でもあれば、活性化につながるではないかと思います。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 40番 中根康浩君。 ◆40番(中根康浩君) まず、江戸村のことなんですけれども、難しいというお話でございましたけれども、そんなに大それたものではありませんで、葵博でやった五万石城下町というノーハウがあるわけで、実績があるわけでありますね。これをひとつ参考にしてもらって、またこれからどこか頭の片隅にも置いておいてもらいたいというふうに思うわけでございます。 それから、岡崎市史、今のところ漫画化や映像化は考えていないというふうにおっしゃいましたけれども、これは恐らく絶対にこれから考えていく機会があろうかと思います。恐らくやられますよ、将来。そんなことを言うとおかしいですけれども、そうでなければ、あの市史というのは、本当に岡崎市がつくっただけの自己満足的なものに終わってしまう可能性があるわけで、文献的な価値としては、これは大変貴重なものがあるわけであろうかと思いますけれども……。 じゃ、一回ここで聞いておきます。今まで何巻か出されたわけなんですけれども、あれが一体どの程度の方にどのぐらい読まれているか、どういうふうに把握なされておるか、一回ここでお尋ねをしておきます。 それから、大それて、僕なんか、歴史の勉強をしようと思いまして、「漫画日本の歴史」なんていう、こういうのがありますけれども、これ非常にわかりやすいんですね。学校で習ったことが、もう一回読むと、手にとるようにわかってくるんですよ。岡崎でも、一回これ本当に考えていってもらいたい、こんなふうに思うわけでございます。 岡崎市史についても、例えば、1冊の本にするとか、そういうわけじゃなくて、例えば1月に2回発行される市民だよりにちょっとずつ連載をしていくとか、そういったことから始めていっても結構だと思いますので、将来考えていくことに絶対なろうかと思います。ひとつよろしくお願いいたします。 それから、ちょっと順不同になりますけれども、国際交流竜美丘会館、もう1回お尋ねしますけれども、今同時通訳ができるというふうにおっしゃられましたけれども、同時通訳をお願いするには、どういうふうにしてお願いして、どれぐらいお金がかかるのか、教えてください。 それから、スポーツ交流の方、ニューポートビーチ、フフホト、ウッデバラ、それぞれの都市でそれぞれどんなスポーツが盛んであるか、そういったことは最低把握しておられるかどうか、一度お尋ねしておきます。 それから、例えば日本には相撲というスポーツ、伝統的なスポーツがございます。こういったものを、例えばニューポートビーチへ行って、相撲とはこういうものだというふうに実演をして、そうしますと、我が国の、岡崎の一つの理解を深めていただくいいきっかけになるんじゃないかと、こういったことも一度考えてみていただきますようにお願いをいたします。 それから、ウッデバラのことですね。ウッデバラなんですけれども、ウッデバラ市というのは、御存じのとおり高福祉国家スウェーデンという国の中にあるわけでございまして、スウェーデン、きょうの新聞にも出ておりましたけれども、欧州自由貿易連合をやめて、ECへこれから加盟していくと、こういった動きもあるわけですし、そういった世界のウッデバラを通してヨーロッパの方の経済動向を知ったり、あるいは福祉の実態についてそれぞれ勉強しておられるとは思いますけれども、していくことができるわけでございますので、お互いに行き来をして、お酒を飲んで、食事をして、パーティーをやってということだけでも、長続きしないんじゃないかなという気もしますし、交流にはそれぞれお互いにメリットを求めてやっておるわけだと思いますので、そのメリットがどこにあるかということをもう一度よく考え直してもらって、例えばウッデバラの方は民間経済交流を望んでおられるというような話も仄聞するわけでございます。仄聞をするのが正しいのかどうかは別といたしまして、もし経済交流を望んでおられるのだったら、一回その辺のことも真剣に考えていかなければいけないんじゃないかなというふうにも思いますので、ひとつその辺のことについてももう一回お話を聞かせてください。 それから、一番最初の予算のことですね。大体スケジュールはわかりました。確認の意味で一度お尋ねしておきます。予算編成過程において、いわゆる住民意思、市民意思がどのように盛り込まれるか。当然我々議会活動を通して盛り込まれるということも一つなんでしょうけれども、直接的に、例えば恐らく市長と語る会、あれがそういった一つの受け皿になっておられるんだと思いますけれども、もしあれがそうだとするならば、時期的にはちょっと遅いんじゃないかなというような気もいたしますし、そのような位置づけを市長と語る会が幾分かでも持っておられるんだったら、時期的にもう少し早めた方がいいという声もあるわけでございますので、一度その辺のこともお聞かせいただきたいと思います。 それから、これはちょっと話が飛びますので、また後でお尋ねします。 以上、もう一度お願いいたします。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) まず、市長と話し合う会の時期的な問題、これに対する、予算に対する反応でございます。これらに対しましては、まず実行主体が総代会連合会であるということでございまして、御先方の御都合、あるいは御要望によりましてさせていただくという日程の選択方法でございます。 同時にまたこれは、予算に要望する会であろう、こうなってまいりますと、当初も問題になりましたわけでございますが、予算実行に対しましては、議会の御承認がないことには、これをお受けするとか云々はできませんということをたびたびこの市政を話し合う会で申し上げておるわけでございます。この辺の行政執行上、システムの問題、こういう問題で、現況のところは、私の方でこれに対しまして変えますとか云々という言葉は慎ませていただきたい。これはあくまで受けていただくところの会の御要望、こういうことでございます。 それから、もう一つございますのは、やはりこれらに対しまして、おおむねの日程、こういうものもあるわけでございます。これも御了解を願いたいと思います。 それから、江戸村の構想でございますが、私は、現況ございませんという部長の答弁と同じでございます。ただ、「全くない」でなくて、将来的にレジャーランド構想、こういうような構想をする場合におきましては、これは考える時期もあろうと思いますが、今のところはございません。しかし、民間関係、こういうことで来るならば、大いに受けたい、こういうことでございます。 それから、市史を漫画にしてはということでございまして、これは実は私も、全く同じ発想でもちまして、甲府市へ行きまして、甲府が出しております市史漫画、これらに対しましても、3年ぐらい前から研究に入ったわけでございます。ただ、問題になりますのは、せっかく公費を使いまして出しましても、逆説を申し上げますと、漫画市史というのは、出たときだけ一遍ブームを呼びますが、それからなかなか見てくれない、こういう一つの問題も反省として、出しておる市からも出ておるわけでございます。しかし、このごろは大学生も通学に漫画を持っておるというぐらいでございますから、否定論を出しておるわけではございませんが、まずいかなる時代におきましても対応できる正式な市史をまず編成したい、こういうことでございまして、私自身はそのように、全国におきます市史、あるいは歴史、こういう問題の漫画関係で象徴しておるということにつきましては相当な資料を持っておりますから、もしも先生の方で少し聞きたいとおっしゃいましたら、資料をいつでも差し上げたいと思っております。 それから、国際交流でございますが、これまた大変難しい問題であるわけでございまして、ただいまも論議になりましたところの通訳の機器、まず言葉の問題からということで、通訳の機器ということに対しまして、私は本当にこれが同時通訳でできるような機器があるなら、一番早く入れたいわけでございます。ところが、まだ我々の情報では、そのような機器がないということでございまして、ごらんのとおり、国際情勢のアメリカ、湾岸関係の情報に対しましても、有能な人がおのおの通訳をしておるという現況であるわけでございまして、まだ適切な同時通訳の機器がないようでございます。もしもございましたら、またひとつ情報を教えていただきたいと思うわけでございます。 それから、特に国際交流の中のスポーツ、あるいは交流の実態ということに対しましては、今言葉の問題と、一層交流をすべき、こういう積極的な姿勢、私も同感でございます。ただしかし、それが相手の市、国に迷惑をかけない、こういうことが大原則になるわけでございます。今おっしゃいました日本側のスポーツを持っていって相手側へ押しつけるということも、これは向こうが歓迎したいという場合は別でございます。内蒙古の方へ行きますと、蒙古相撲と乗馬でございます。私どもといたしましては、できるだけおのおのの外国都市のスポーツ状況も捜査はしてまいりましたんですが、なかなか国情と民族の特徴によりまして、これを一緒に差配することができないわけでございまして、一緒にできるある程度の分野でありますと、結果論で申し上げますと、岡崎はいつもいい点を取ってしまう。せっかくやりましても、相手の国の町の方のずっと低い、こういうことにもなるわけでございまして、こればかりを余り全面に出すということは、むしろ慎みたい。むしろ、逆に申し上げまして、その国々の特徴のある地方自治の実態、あるいはシステムの違い、こういうことに対しまして十分ひとつ御認識の上に立たれまして国際交流を一層進めていただきたい、こういうことでございます。 私から以上申し上げまして、残余の問題が落ちておりましたら、担当の部長からお答えさせていただきます。 ○議長(近藤隆志君) 市長公室長。 ◎市長公室長(柴田徳長君) 竜美丘会館の国際会議室の使用料でございますが、1日借りまして2万 2,150円。それから、通訳料でございますが、これが8時間で11万円。ただし、英独仏というとらえ方をしております。 それから、姉妹都市等でどういうスポーツをやっておるかということでございますが、ウッデバラ市の場合でいきますと、水泳、ヨット、フットボール、テニス、スキー、それからニューポートビーチ市で申し上げますと、テニス、サーフィン、ヨット、ビーチバレー、水球、それからフフホト市におきましては、先ほど市長も申し上げましたように、蒙古相撲、馬術、弓、これが伝統的なスポーツでありまして、そのほかに陸上競技、サッカー、これらが挙げられるかと思います。 以上でございます。
    ○議長(近藤隆志君) 教育次長。 ◎教育次長(大塚希夫君) 配本数はどれぐらいの方が読んでみえるかということのお尋ねでございますが、今までの16巻の関係で見ますと、それぞれ巻それぞれの売れ行きがあるわけでございますが、多い巻でございまして 4,300冊ほどでございます。少ない方でいきまして 3,600ぐらい、こんなような配本になってございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 40番 中根康浩君。 ◆40番(中根康浩君) それぞれありがとうございます。 国際交流なんですけれども、我々というか、中根勝美先生が予算要望におきまして、来年からは言葉の問題、民族の問題、そういったことも岡崎市としても一度、どういうふうに教育をしていったらいいか、研究していってもらいたいと、こういったことを要望しておられるわけでございます。例えば、イスラエル、これはユダヤ教、ユダヤ教はヘブライ語なんですね。ユダヤ教の聖典はヘブライ語、ヘブライ語というのは、これは人間の言葉じゃなくて神の言葉だということでありまして、何といいますか、聖典の言葉イコール神の言葉イコールユダヤ人の言葉というふうになっておるわけでございます。 それから、例えばイランだと、民族はペルシャ人、言葉もペルシャ語、それからイラクは、民族はアラブ人、それから言葉はアラビア語ですね。アラビア語というのは、かつてマホメットがイスラム教を創始したときにつくった、そのコーランに書かれている文字がアラビア語なんです。そのアラビア語は、 1,300年たっても、ほとんど文法的にも、流通している言葉も変わっていない、そういった神の言葉を現在のおれたちも話しているんだと、こういったすごい強いプライドがあるわけですね。そういうように、あの中東の小さな地域でも、民族もそれぞれ違う、それから言葉も全く違う、そしてそれぞれに対して強いプライドを持っておる、逆に言うと排他性も持っていると。 こういったことで、皆さんも懸命な皆様方ばかりでございますので、あれですけれども、これからボーダーレスというふうに言われる世の中において、あくまでもボーダーが残るというのは、この言葉と民族の問題、これひとつ、岡崎市で考えてどうこうなるという問題だというふういうんではなくて、一度我々も考えていってみようというような取り組みというか、そういう姿勢を岡崎市も示していただければありがたいと、こんなふうに思ってお願いをしておきます。 それから、これちょっと通告してないことなものですから、もしかして怒られてしまうかもしれませんけれども、例えば市内のいろんな標識みたいなもの、竜美丘会館はあっちだとか、岡崎公園はあっちだとか、そういったもの、あるいはこの庁舎の中のいろんな案内板、よく木全先生なんかが、点字で早くやってくれということをおっしゃられます。点字でやるのも大切でしょう。それとあわせて、英文ぐらいをちょっと、英文だったら皆さん、それこそ今から僕が考えてもいいくらいです。簡単な話です。ひとつ考えてみてください。 国際交流については、以上お尋ねしておきます。もし御答弁をいただけるようでしたら、その案内板の英文化、英文平気、こういったものの御見解をお聞かせください。 それから、予算のことについて若干お尋ねいたします。また事務的なことをお尋ねするわけなんですけれども、今までの質疑でも出てきたと思いますけれども、もう一回お尋ねします。総合計画にない事業で、大型の事業がもし出てきたら、緊急に必要性のある多額に費用のかかる事業、こういった仕事が出てきた場合に、どういうふうに調整をしておられるか、ちょっとうまく言葉で言えませんけれども、その辺のところを一度教えていただければと思います。 それから、これもきのう加藤先生の質疑の中で出てきた話かもしれませんけれども、固定資産税の評価替え、これに伴って負担調整ということが行われるわけなんですけれども、もう一度その辺、どういうことが行われそうかということ、住民税の減税ということもあわせて少し説明をしてください。 それから、基金、予算書を見ますと、五十何ページかに基金がたくさん書いてあります。基金、将来の展望したときに、大型のプロジェクトを遂行していくためには、必要なことも確かであろうかと思いますけれども、その年度に納めた税金というのは、やっぱりその時代の人が受益というか、利益を受けるのが原則だと思うんです。その辺の納税者と受益者、こういったことを考えたときに、余り安易に高額な基金を積み立てていくというのも、今の人は我慢しなさい、将来の人は楽しみがありますよと、こういったことでは、岡崎ぐらいの予算の規模では問題にならないということかもしれませんけれども、一度その辺のところを、基本的にどういうお考えか、お尋ねをしておきたいと思います。 それから、せっかく基金の話が出ましたものですか、基金というのは、この運用というのは、だれがどういうふうに決めて、どういうふうにやっておられるのか、あわせて聞かせてくださればありがたいと思います。 それから、あわせて全部質問しますと、地方自治法第 243条3項、これで予算の今どういうふうに執行されておるか、歳入歳出予算の執行情報を住民に公表するような制度が、市民だよりで今行われておるわけでございますけれども、やっぱりまだまだ読みづらいような気がしますね。しかし、あれをどういうふうに読みやすくするかというのはなかなか難しい問題だと思いますけれども、さっきの漫画化という話とも関連しますけれども、より読みやすく、親しみやすくなるように、今後とも改善をしていっていただきますように、工夫していっていただきますように、これはお願いをしておきます。 それから、予算書についてです。予算書というのは、どうも聞くところによりますと、地方自治法 211条の2項によって、市長より義務的に提出され、その様式は自治法施行令 144条の1項及び自治法施行規則15条の2で指示がされているということになっておると書いてありますので、そういうことだと思いますけれども、やっぱり私も、これで3回目の予算書なんですけれども、まだまだやっぱりなれないんですね。どうも不親切で、無気質的なような気がしてならぬのですけれども、これひとつ、もう少しわかりやすく、言葉で説明されるようなことがもう少し印刷の活字として記載されてこないかなというような気がするわけなんですけれども、その辺のところ、できないものかどうか、お尋ねを申し上げておきます。 お願いいたします。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 議長の方で、ちょっと今、通告してある問題以外というみずからの御発言があったわけでございまして、どの点とどの点で御答弁させていただきますか、ひとつ御指示を賜りまして、順次御答弁させていただきたいと思います。よろしくどうぞ。 ○議長(近藤隆志君) 中根康浩君の通告してない質問ということで、多分国際交流に関係はあると思います。多分英文で案内板を設置してはどうかということだと思いますが、私の判断では、一応外国の方も、特に英語圏と申しますか、たくさん岡崎にもいらっしゃるということで、全く関係ないとは言い切れないということで、その英文の案内板のことについては御答弁を願いたい。以上です。 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 大きな問題だけ私からお答えさせていただきます。 まず、基金に対します積み立てと、納税者のこうむるところの利便性に対する差額、こういう問題でございます。これはむしろ、私の方の見解といたしましては、大きな事業を企画する場合におきまして、平年度的に平等化する、この方が市民の納税者には公平であろうと、こういう判断が出るわけでございます。逆に申し上げますと、基金ならこれが言えるわけでございます。借金でございますと、私は別に国政に対して判断いたしませんが、どんどんやれやれということで、大きな借財をつくってしまいますと、これが今度逆に、ずっと尾を引いてくるというマイナスのデメリットが出てくる。ですから、地方自治体というのは、私は、答えから申し上げまして、一つの大きな事業をやるためにおきましては、平年度ベース的な予算編成が必要であろう。ただし、それをやるために、今度は思い切った大型の借財をしていく、これは非常に大きな危険性をはらむ、こういうことを私から申し上げておきたい。 残余の問題は、おのおの担当からお答えさせていただきます。 ○議長(近藤隆志君) 総務部長。 ◎総務部長(天野正彦君) 歳入で、納税者のことを考えると、その年度に入ったのは、その年度で使うというのが原則ではないかということでございますね。基金もあるわけでございますが、起債、こういったものもあるわけです。この起債の一つの意味は、財源を充当するという意味があるわけなんですが、起債を借りて施設をつくった場合に、これはあと10年、20年と使っていくわけで、後の人もそういったものを使うではないか、負担の後年度への先送りというんじゃないんですが、後の人もそういったものを使うということで、ある程度負担すべきだという考えが、この起債の一つの理由にあるわけでございます。基金も、そういったことで、長期の財政の健全化、安定化のために必要だということで、先を見越して積み立てておるということでございます。 それから、基金の運用はどうかということでございますが、基金は市の財産でございます。この財産について、安全かつ有利な方法で運用しなさいということが条例にも書いてございます。この基金の資金の運用につきましては、安全確実、それから有利性、それから目的の積み立て基金ですと、ある事業をやるときには、それを取り崩さなければいかぬということもございます。で、流動性の確保というようなことも考慮して運用しておるということでございます。 それから、財政等の公表、市政だより等に出ておるわけですが、読みやすくということでございます。できるだけグラフだとか、あるいは先ほどお申し出がございました漫画ですか、できるだけわかりやすくということで努力しておるわけなんですが、何せ財政というのがわかりにくいということですものですから、最大限努力するということでお願いしたいと思います。 それから、予算書ですが、地方自治法の規則等に決まっております。様式というのが決まっておりまして、全国どこの自治体でも同じような予算書でないと、統一性がないということで、決まっておるわけなんです。私ども、他市と比較しましても、比較的説明欄は細かいと思います。比較していただきたいと思います。できるだけ毎年わかりやすくなるように努力しておるということで、ひとつ御理解いただきたいと思います。 ○議長(近藤隆志君) 市長公室長。 ◎市長公室長(柴田徳長君) 案内板の設置はどうかということでございますが、御案内のとおり、施設には国、県、市、それから道路におきましても、御案内のとおりそれぞれ所管がございます。それから、私も、こう言っていいかどうかわかりませんが、道路はたしかそのような一つの基準がありまして、それにならって設置するというような格好になっておるではないかと想像しますが、いずれにしましても、国際交流協会もございます。それから、現に外国の方もございます。その方々の意見を重視しながら研究してまいりたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(近藤隆志君) 40番 中根康浩君。 ◆40番(中根康浩君) ちょっと一つ答弁を……。固定資産税と住民税の話、よろしく……。 ○議長(近藤隆志君) 税務部長。 ◎税務部長(足立眞一君) 通告の内容には承っておりませんでしたので、内容的にちょっと明細は把握が困難かと思いますが、先ほどおっしゃいました固定資産税の評価替えによる負担調整、この辺のところがどういうふうな、内容でございますけれども、負担調整というものそのものがどのようにということですが、2年度の評価基準額、評価額に対して、今年度、3年度の評価替えによりますところの価額を比較したときに、101.何%とか、こういう対比が出るわけでございますが、これを上昇率と言っておるわけです。この上昇率が、本年の予定で申し上げますと、昨日の御答弁にもさせていただいたんですが、昨年101.05という上昇率の適用のところが、今年はこれが27%ぐらい上がる場合、この場合に、27%一遍にこれを前年の評価額に上乗せしますと、そうすると税負担が非常に重くなるということから、これを今年度も下げる、実際には1.27で課税しなければいかぬところを、前年同様1.05にすると、こういうふうで調整がなされると、これが負担調整で、それを今年度から5年間これを逐次上げさせていただくという方法が、これが評価替えのときにそういう制度があるわけで、またこれが今月中に、この調整率というのが現在検討されているということでございます。 なお、それに対して、新聞紙上等で本年度評価替えが上がることによって、その税収分については、市民税の減税の方に向けると、こういうふうに言っておるわけですが、これにつきましても、やはり今現在どのように税法が改正されるかということにつきましては、おおむね予算の上では見込みで計上させていただいておりますが、人件費等につきましてが、おおむねそれぞれ人的控除で1万円ぐらい上がるであろうと、こんなふうに記憶しておるということでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 40番 中根康浩君。 ◆40番(中根康浩君) 財政がわかりにくい、確かにわかりにくいんですね。私も、議会に出てきて、一生懸命頭を悩ませながら、最近ちょっとずつ予算書が読めるようになってきたかなという程度でございまして、なかなかわかりにくい。そのわかりにくい財政に対して市民の方が要望していくというのは、なおさらわかりにくい。それゆえ、市民だよりや何かで公表、情報公開が必要であるということでございます。 この財政というものの仕組みについて、市民の方にその仕組みがわかってもらうと、市民から要望されることも適切なものになるでしょうし、無理難題ということも多少減るんじゃないかなと思うんです。そういう岡崎市の財政がわかる講座、これは今思いつきなんですけれども、こういうものを一回、何かそういうようなことができないかなとも思うんですけれども、そういうものを総務部か税務部か何かで主催してみてはいかがでしょうか。これは答弁は要りません。 それから、代表質問ができないものですから、ひとつ代表質問らしきものを一言、あと2分ちょっとで言わせていただきたいと思うんです。 来年度の予算、リサイクルセンターの調査費であるとか、あるいはそれに関連のごみの問題、いろんな環境の問題についても非常に御配慮いただいておる予算であろうと思いまして、私自身は、いままでの審議の中でこれは絶対に賛成をしていこうと、何としても通さなければいけないじゃないかと、こういった思いでいっぱいであるわけでございますけれども、環境問題、環境衛生部の方が一生懸命考えておられる、市長も一生懸命考えておられると思いますけれども、市長の提案説明の中で、年率 3.8%の経済成長が見込まれると、これ非常に喜ばしいことなんですけれども、ごみの問題と同じように、CO2 の排出量も、世間では経済成長率に対して増加関数である、こういうふうに言われておるわけです。その増加関数も、単なる増加関数じゃなくて、比例的に伸びていく。前年度に対して成長率が増加関数で比例的に伸びていくというのは、グラフでかきますと、右上がりの直線じゃなくて、右上がりに逓増する曲線なんですね。そうしますと、加速度的にといいますか、税金で言いますと累進的にCO2 はどんどん地球環境を侵害しておるわけですね。これひとつ、1860年ぐらいの産業革命までは、大気中の濃度が380ppmぐらいだったものが、そういうふうにして計算していきますと、2030年ぐらいには倍ぐらいになると、こういうような試算もあるわけでございまして、ひとつ経済成長を手放しで喜んでおるわけにもいかない。 そして、そういった小さな環境問題というのはこういう地方自治体から始めていかなければいけない。国もやらなければいけないけれども、我々もやらなければいけない。ひとつ電気自動車も来年度から導入されるようになるようでございますので、ひとつそういったことを真剣に考えていって、我々人間の生存というものをもう一度改めて考えていってもらいたい。地球はあと56億年ぐらい寿命があると言われておりますけれども、そのうちの1日でも長く人間が生きられるようにしていきたい。みんなで一緒に考えていきましょう。 終わります。 ○議長(近藤隆志君) 暫時、休憩いたします。             午前10時56分休憩-------------------------------------- △福尾正議員の質問              午前11時5分再開 ○議長(近藤隆志君) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 11番 福尾 正君。     (11番 福尾 正君 登壇) ◆11番(福尾正君) 御指名をいただきまして、通告の順序により質問をいたします。 まず、農業問題から入ります。第4次総合計画におきまして、岡崎市の将来像と五つの基本施策は、その第1に、快適なまちづくりを掲げております。その中で、今後の農業の方向づけは、都市と農業の調和、農業で潤いのあるまちづくり、農業が続けられる制度と体制の確立、このことに集約をされると思います。今岡崎市の耕地面積が 3,860ヘクタール、うち市街化面積 577ヘクタールと見ておりますが、土地改良、圃場整備も順調に進みまして、今後いかに有効利用するかの時期に入っております。残念ながら農業は、国際化の中で非常に厳しい状況であります。国際的な自由貿易の中で、これに勝ち抜くには、増産よりも生産コストの引き下げ、質の向上、規模の拡大、作業の受委託へと、農家の考え方が大きく変わろうとしておるのでございます。 そこで、質問の第1点は、農用地利用増進制度の活用の現在と今後であります。つくれる人は借りて、つくれない人は貸して、土地の有効利用をする、いわゆる利用権設定等促進事業でございますが、現在経営規模拡大を目指し、規模拡大計画をつくり、市長認定まで至らなくとも、規模拡大を目指す農家と地域営農集団は増加をしておりますが、現況と指導についてまず説明をいただきたいと思います。 次に、集落ぐるみで土地利用関係の改善に取り組む農用地利用改善事業、並びに農作業受委託促進事業について伺います。農用地利用改善団体、いわゆる地域営農集団ですが、現在具体的な活動をしている組織の数と土地の集積を図る農地銀行の現況について回答を得たいと思います。 今後十分な行政指導がないと、転作の集団化、また農産物の産地化等の面において基本姿勢をなくしてしまうと思うのであります。規模の小さい稲作に各戸で機械を入れると、赤字になります。地域営農集団の活動によって、低コスト農業にして、余力はハウス物等の付加価値の高いものにつぎ込む、こうした傾向となってきておりますので、今後においては、農作業受委託を担当するオペレーター、技能者協議会、また農業機械化銀行等が重要な役割を占めると思います。市農協との連携、またオペレーターに対する行政側としての指導と考え方についてお尋ねをいたします。 次に、農地を貸し付けた場合、現在貸し手に助成金が交付されておるわけでございますが、新規貸し付けと更新貸し付けの場合、相当の差があります。一層の促進を図るため、更新の場合も、新規貸し付けと同じように市として助成金を増す考えはないか。たしか以前は行われていたように思います。 さらに、遊休農地について質問をいたします。最近遊休農地が増加しつつあり、経営規模の拡大と生産性の向上を図る中で、現に正当な理由なく耕作の目的に供されておらず、今後とも見込みのない遊休農地はどのくらいありますか。また、今後についてどういう指導をしていくのか、伺いたいと思います。 さきに質問の中にもあったかと思いますが、次に長期営農継続農地制度について質問をいたします。今まで都市の農業は、長期営農継続農地制度、そして相続税納税猶予制度など、農地の税金を軽減する制度によって辛うじて守られてきたと思うのであります。農業は、土地が生産性要素の最も大きな部分を占め、その土地の生産性は、他の産業に比べ非常に低い産業であります。都市の農業を守り、農地の持つ多面的機能を発揮させていくためには、保全すべき農地を都市計画に明確に位置づけ、安定的に農地として確保するとともに、税制においても減免をすることが必要だと思います。市街化区域農地におきましては、原則的に宅地並み課税であって、現在三大都市圏の特定市のみ課税をされるわけでございます。岡崎市まで課税をされて、豊橋市は課税をされない、また西尾市まで課税をされて、蒲郡市は課税されないという、非常に矛盾した制度と思いますが、今本市におきまして、長期営農継続農地がどれだけありますか。 なお、認定に当たって、偽装農地であると判断された農地があるのか、伺います。たしか昭和60年ごろ、農協が音頭をとりまして、「私はここで農業を守ります。忠実に農業をやります」という立て看板を全地域に立てたことがありますが、農家も十分自覚をしなければならないことであり、偽装農地で減免は許されないのであります。正直者がばかを見ないような指導が必要であります。この土地はしっかりした営農がなされているのかの認定、また中間調査はどのように行われているか、伺います。 次に、バイオセンター構想について質問をいたします。今実用段階の一歩手前、農林業に直接結びつける部分を対象としたバイオセンターの整備、そしてウイルス(バイラス)病に冒されない無菌育苗等において、そこから岡崎市の特産を生み出すことは本当にすばらしいことだと思います。今キノコ類バイオセンターに着手しておりますが、今後農林産物全体に広がりを持つ施設に発展をすると聞いておりますが、今後キノコ類以外にどういう作物に取り組んでいくのか。また、施設は市でつくり、運営は農協とか、また営農組合に委託するのか、これも伺います。 また、農産物ブランド化にしても、これが大きく貢献をすると思います。今、水を張ったプラスチックのバケットに切り花を入れて出荷販売をするというバケット流通が鮮度保持の面で付加価値を高める有力な手段となっておるように、利益にも結びつく新しい発想の拠点となるようでなければならないと思います。既に現在、全市におきましては、ナスで10億、イチゴで7億の売り上げを見て、ブランド化をされておりますが、バイオセンターを生かしての農林産物のブランド化、そしていずれはバイオセンターを軸としての農業センター構想の基本計画、これは予算にも計上されておりますが、市民にも親しまれ、また生産者の意欲を増す後継者づくりにも貢献できるような構想が必要と思います。今生産者自体の高齢化、そしてまた後継者が育たない現状を見ております。このことについて市長の見解をお願い申し上げたいと思います。 バイオセンターの位置、面積、施設の概要についても説明願いたいと思います。 自然に親しみ、農業を理解することは当然でありますが、今「私も主役」の女性が関心を持ち、集まるような発想、考え方についてあわせ回答を得たいと思います。 次は、市営住宅につきましてお尋ねをいたします。 本市の市営住宅は、昭和25年より建設されてまいりましたが、常に住宅に困ってみえる低所得の市民の方に低額の家賃で住宅を提供し、市民生活の安定と社会福祉の向上に寄与してきましたことは、その成果は非常に大きいと思います。しかし、以前では、入居希望者が空き家待ちをしておられましたが、昭和60年ごろからは空き家が常にあるような状態と聞いております。2月の初めの調査でございますが、現在建てかえ計画のある団地を除き、総戸数 2,624戸に対し、入居戸数は 2,548戸、入居率は97.1%になり、現在76戸の空き家があるわけでございます。これは、市営住宅に対する市民の要求が低くなったのか、また所得に対する入居の基準が厳しいために、希望があっても入居できないという状態なのか、見解をお聞かせいただきたいと思います。 この入居基準につきましては、今議会に所得制限の引き上げが上程されております。が、この案のように改正をされれば、現在の空き家は充足されるとお考えになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 また、桑谷荘の場合でございますと、全 182戸のうち28戸が現在空き家となっております。入居率は84.6%でありますが、これは全市平均に比べかなり低くなっております。けさも4名出ていくというような知らせがあったと、総代さんが嘆いておられたわけでございますが、桑谷町は市営住宅を含め 369世帯でありますが、調整区域でありますために、単純に社会増の期待はできないのであります。 ちなみに、昭和58年当時は、この住宅に小学生生徒が 150名ぐらいいたのが、現在38名という状況であり、非常に沈滞をしておるわけでございます。市営住宅の空き家充足も貴重な地域活性化の一つと思うのでございます。せっかくの住宅であります。できれば、これを 100%有効に活用できればと思います。今回の入居基準改正のほかに、桑谷住宅に対する入居率向上のための措置をお考えいただいているか、これも伺いたいと思います。 2点目の集中浄化槽計画につきましては、土井荘、また中之郷荘、桑谷荘等、古い住宅についてはくみ取り式便所でありますが、これに浄化槽を設置して、トイレを水洗化し、住環境の改善を行い、入居率の改善を図ると同時に、周囲の集落も同時にあわせ水洗化を実施して、地域の活性化を考えていただきたいと思います。やはり時代の流れに即応して、好環境をつくっていかないと、若い世代は入ってこないと思うのであります。お考えをお聞かせいただきたいと思います。 続いて、東海中学校について質問をいたします。 まず、生徒数増減の見通しと人口自然増に対応する生徒数の限度について回答を得たいと思います。今特に藤川地区におきまして、サンヒルふじかわ団地に 450戸もでき、蓑川地区におきましても区画整理が進み、実質宅地16町歩も完成をしつつあるわけでございます。著しい人口の増加を見るのであります。伴いまして、生徒数の自然増加は当然であり、また通学の距離にしましても、蓑川区画整理地区から約 6.5キロありまして、1号線も通らなければならないし、通学もなかなか厳しいのであります。こうした状況から、将来東海中学1校では困難ではないかと思慮されるのであります。中学校新設への考え方について回答をいただきたいと思います。 続いて、元竜谷小学校運動場跡地について伺います。 今、元運動場跡地が半分ぐらいくいが打って、放置をされております。非常によい自然環境にありますので、地元の要望も聞いて、有効利用することが望ましいと思います。今後の計画についてお答えをいただきたいと思います。 続いて、羽栗町から桑谷山荘に至る林道大圦線についてお尋ねをいたします。 現在の進行状況と見通しについて回答をお願いいたします。岡崎市も、東部、北部、額田隣接地区にかけまして、豊かな山林があるわけでございますが、道路が充実をしていないため、魅力のない存在となり、宝の持ちぐされとなっております。売買価格にしましてしも、相続税の評価額に遠く及ばないところが多くある現状だと思います。岡崎市の林道計画については、地元の要望があって、都度計画をし、実践をしていくのか。林道計画についてお尋ねをいたします。御回答をいただきたいと思います。 最後でございますが、ことしの新年、年頭のあいさつの中で市長が職員に対して、市民サービスを初め市職員として見る初夢を書かせ、これを市政に反映したいと言われたことを、ちょうど市役所に来ておりまして、聞きましたが、このことは高く評価をいたします。その成果はありましたか。全職員中何名の提出があり、画期的なアイデア、夢がありましたか、お尋ねをいたします。 以上、第1回の質問といたします。     (11番 福尾 正君 降壇) ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) まず初めに、1点でございますが、規模拡大を目指す農家はあるかという御質問でございますが、利用増進法による利用権の設定状況を見ますと、平成元年度、 216件の 189.1ヘクタール、平成2年度が 203件の 211.7ヘクタール、締結されておりますので、中核農家への農地集積は確実に進んでいると考えております。 また、推進体制といたしましては、農業委員会において農地銀行活動を行い、農協や各種農業団体の役員を農地流動化推進委員といたしまして嘱託しまして、推進を図っております。 それから、2点目の農用地利用改善団体は何団体あるかという御質問ですが、現在18の改善団体がありまして、中核農家への農地の集積、転作のブロックローテーション等の推進を図るよう指導いたしております。 それから、3点目のオペレーター技能者協議会につきましては、農協の営農受託部会が構成員となり、農業改善普及員が指導していただいておりますが、オペレーターの確保、農作業の安全と効率化を図るため、技能の向上は重要であり、今後も研修会等の活動を続けられるよう要望していきたいと思います。 4点目の利用増進に対する市の補助金でございますが、平成元年度までは、更新に対して単市補助を行っておったわけでございますが、利用権の設定は最初が非常に難しく、更新は比較的容易に行われておりますので、廃止をさせていただきました。この点御了解をいただきたいと思います。 最後に、5点目の遊休農地でございますが、農業委員会の調査では、おおよそ 688ヘクタールでございますが、そのうち約 240ヘクタールは、市街化区域内や山間地の荒れ地で、復旧の見込みの少ない土地でございます。その他の農地につきましては、利用権の設定や耕作をするよう指導していきたいと考えております。 それから、 (3)のバイオセンター構想でございますが、まず初めに、今後センターで取り組んでいく農作物でございます。これは、イチゴ、ブドウ、それからラン、ユリ、その他希少植物の増殖等に取り組んでいきたいと考えておりますが、当面イチゴのウイルスフリー苗に取り組みたいと考えております。 それからまた、運営についてでございますが、農協に委託ということも考えられるわけでございますが、現在検討中でありまして、市民の皆さん方の御意見等も聞きながら対処していきたいと考えております。 それから、農業センター構想についてでございますが、昨日加藤議員に御質問で、一部お答えをさせていただきまして、重複すると思いますが、この構想につきましては、各種の農業振興施設を併設しまして、総合的な農業センターとして整備しまして、岡崎市農業の拠点として、一般市民からも喜ばれる農業後継者育成の原動力となるような施設としたいと思っております。 それから、3点のバイオセンターの位置等でございますが、現在東阿知和町の岡崎市農協葵営農センターの隣接地にキノコバイオ施設用地として 2,000平米の土地を買収いたしましたが、全体の面積につきましては、現在基本構想を作成中でございまして、明確ではございませんが、相当な面積が必要ではないかと思っております。施設の概要としましては、ウイルスフリー苗の育成施設と緑化木も含めました農林産物の展示即売施設、そして研究施設等を設置していきたいと考えております。 それから、このセンターも、農家の女性も関心を持って集まっていただけるような場所になるかという御質問だったかと思いますが、いろいろ農協婦人部の意見等も聞きながら、例えばキノコ料理教室だとか、または加工施設等、要望があれば、取り入れていきたいなと思っております。 それから、飛びますが、5番の林道についてでございます。林道の (1)の羽栗町から桑谷山荘に至る林道の進行状況のお尋ねでございますが、平成2年度におきまして、測量設計を今しております。平成3年度から7年度までに 2,100メートルを建設する予定でございまして、県の補助対象を得られますように交渉中でございます。 それからもう一つ、 (2)でございますが、岡崎の林道計画でございます。これにつきましては、森林法による地域森林計画、これは平成2年度から平成12年度までの計画を定めたものでございますが、この計画に基づきまして逐次実施をいたしております。 まず、開設事業でございますが、羽栗から桑谷に至る大圦線を初め17路線、13.2キロメートルを計画しておりまして、今年度までに桑谷蒲郡線の1路線、 0.4キロメートルが完了し、坂下線の1路線が継続工事中でございます。 それから、改築、改良事業でございますが、これはここを初め7路線が計画をされておりまして、西山線の1路線が継続工事中でございます。 最後に、舗装事業でございますが、桑谷蒲郡線を初め11路線、17.6キロメートルが計画されておりまして、そのうち渡通津線の1路線、 0.6キロメートルが完了しておるという結果でございます。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 税務部長。 ◎税務部長(足立眞一君) 1番の (2)の長期営農継続農地制度について、その内容の面積についてお答えをさせていただきます。 平成2年度までにこの長期営農継続農地として認定をいたしましたこの農地は、筆数で1万 2,954筆、所有者では 4,356人、面積で申し上げますと 483ヘクタールで、市街化農地全体の割合で申しますと、50.7%に当たるわけでございます。 次に、2点目といたしまして、認定に当たり偽装農地であると判断された面積というのがあるかどうかという有無についてでございますが、これにつきましては、認定をさせていただく前に審議会に諮る前でございますが、事前に該当と思われますところの土地の現状を把握させていただきまして、そして該当者に対しまして、その申告の指導をしておるわけでございまして、事前に毎年行っておるわけですが、そのような調査をさせていただきまして、審議会に付すということでございますので、認定に際しては、偽装ということで判断したものはございません。 次に、認定した農地が確実に農地として経営されているかどうかという御質問でございますが、これにつきましては、認定した後にいろいろな状況で農地として使わないというような人も中にはあるわけでございますが、それらにつきましては、この分野のみを、長期営農だけを調査ということじゃなくて、固定資産税の土地全体につきまして随時調査を行っておりますので、その際にこうした長期営農の認定を受けた方が耕作なさっていないというのが見当たり次第、私の方はこれについては文書で勧告書を出しまして、指導をしておるというのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 建設部長。 ◎建設部長(矢野孝君) 2番の市営住宅について、 (1)の地域の活性化につながる入居率の引き上げでございますが、市営住宅の入居状況につきましては、確かに以前に比べまして、常時空き家がありますことは、幾つかの理由があるかと思います。御指摘のように、住宅事情が、民間経営の賃貸住宅の増加によりまして需要が緩んできたというようなこと、また現実に窓口で入居のお問い合わせにお見えになった方が、所得が入居基準をオーバーしてみえまして、入れないというようなこともございます。さらに、立地場所が入居希望の条件に影響もしているようでございます。今議会でこの入居基準の改正を御提案いたしておりますが、これは年間総収入で、1種の場合で 346万 3,000円から 402万 7,000円と、約13%の引き上げでございます。相当の緩和になるかと思います。このことによりまして、空き家につきましてもある程度充足されるのではないかというふうに考えております。 また、桑谷荘につきまして、この入居率が全市平均を下回っておる、今回基準の改正を行いましても、すべて充足ということにはまいらないではないかというふうに思っております。 また、そのために桑谷荘に対しまして特別な措置というようなことでございますが、これは屋根の塗装が実は相当古くなっておりまして、外観というより、腐食防止の意味で塗装をし直してまいりたいということは考えております。 それから、次の (2)の集中浄化槽計画の有無でございますが、これは現在、基本的には建てかえ時に浄化槽を設置してまいるということを基本にしております。既設の住宅を水洗化いたしますと、当然家賃に反映するわけでございますが、これが相当大幅なものとなると思われまして、桑谷荘の場合でございますと、全 182戸のうち第2種が76戸ございます。この家賃を、例えば大幅な値上げというようなことには相当問題もあるかと思われます。しかし、今議会で集落排水事業というのを御提案させていただいておりまして、流域下水道関連以外におきましても、下水道の整備を進めるわけでございます。市営住宅に浄化槽を設置して、周辺地帯を取り込むというのではなくて、地域の下水道の中へ市営住宅を含めるということで、検討の必要もあるかとも思われますので、御提言の趣旨は伺ってまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 教育次長。 ◎教育次長(大塚希夫君) 3番目の東海中学校についてということで、1点目が生徒収容の将来ということで、生徒数の増減の見通し、人口に対応する生徒数の減ということで1点目のお尋ねでございますが、年々出生率につきましては低下傾向をたどっておりますが、全国的な傾向でございまして、東海中学校におきましても、当然年々下がっておるというような状況でございまして、61年度の 1,051人をピークにいたしまして、平成2年度は現在 945人というふうになってございます。現時点で学区内の世帯人口から見た生徒数を平成5年度以降ちょっと見てみますと、大体 900人以下に低下してまいるというふうな予想をいたしております。 なお、区画整理の進行とともに、市外または他学区からの転入者のうち、学齢児童がどれだけこれからふえるかということの割合が今後の生徒数の増減を左右してまいるわけでございますが、現在のところ、普通教室は25教室ございまして、1学級40人の編制といたしましても、 1,000人までは可能というふうに考えております。 次に、 (2)の人口自然増に対応する新設校の計画でございますが、これにつきましては、前段でもお話し申し上げましたように、新設中学校の新設につきましては、大体31学級以上が過大規模校ということでございまして、先ほど申し上げましたように、自然増でいきますと、人口が若干減ってまいる。今後社会増がふえるというようなことの推移を当然見合わせながら、今後新設校については検討してまいりたいと、そんなふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 総務部長。 ◎総務部長(天野正彦君) 4番の元竜谷小学校運動場跡地について、今後の利用計画についてのお尋ねでございます。竜谷小学校につきましては、昭和51年に新しい校舎ができまして、そちらの方へ移転したということでございまして、この土地が跡地になったわけでございます。現在では、昭和61年に学区市民ホーム、それから63年に学区こどもの家が建設されておるわけでございます。まだ一部あいた土地がございます。 お尋ねの今後の利用計画ということでございますが、いずれにしても、こうした市の公共施設が二つございます。それの隣接地ということもございます。それから、この旧竜谷小学校、お聞きしたところによりますと、大正14年に建設されたということで、取り壊しまで約半世紀、地元の方はここを学びやとして巣立っていかれたという経緯のある土地でございます。そういう土地でございますので、現在のところ利用計画はございませんが、今後こういった貴重な土地、有効利用については検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 私から、初夢の関係と、もう一つだけ、今部長がお答えいたしました中におきまして、追加してお答えさせていただきたいと思います。 特にバイオ関係でございます。多くは申し上げませんが、バイオ関係というのは非常に幅が広いわけでございまして、本市に対しましても、たしか議会も出ておると思うんでございますが、バイオセンターの設置に対する要望団体の中には、産業工業団体からもたくさん出ておるわけでございます。必然的に申し上げるならば、本市におきましては、みそ、たまり等の醸造関係、あるいはこれに対するところの食品加工分野、このごろアメリカなんかでは、金属の鍛造というんですか、ここまでバイオを使うようになったようでございまして、こういう御要望を受けてバイオセンター構想を出したわけでございます。 さて、実際にこれらに対しまして、実用の一歩手前、こういう視点でとどめますと、どうしても直接は農業関係がまず入りやすかろうということでございまして、ただいまのところは、部長がお答えさせていただきましたように、農業を初めといたしまして、農業関係の団体に委託した方が運営がしやすいではないかという基本構想で検討に入りますが、将来的には、このバイオ構想いかんによりましては、そういう農業団体のみでいいか、こういう問題も当然出てくるわけでございます。これらに対しましては、今後のバイオセンターの運営に若干の問題を残しておきたいと思うわけでございまして、御理解を賜りたいと思います。 それから、このたびの年度初めにおきますところの初夢の関係、1月のたしか仕事始めでございますから、1月4日の仕事初めに申し上げました職員に対しましての私からの御依頼でございまして、本当に見られた夢でも結構だ、あるいは夢の構想も結構ですよ、できるだけ今までは一つの組織の中で順次出していただくという提案制度、これは悪いとは言いませんが、いろいろ遠慮もあろうと思うから、このたび私が直接全部拝聴させていただきますから、私の手元へ届けてください、こういうことでさせていただきました。 通称 2,700という職員総数の中におきまして 1,560通出たわけでございます。これは、保育園の保母さんから看護婦さんまで、たくさんの提案が出てまいりました。この中におきましては、一々は申し上げませんが、非常に私どもが気のつかなかった点等に対しましても、非常に地道な提案もあったわけでございます。中には、正直に申し上げまして、夢のまた夢だと、こういう大きな広大な、本当に見る夢の関係から、私は「文書の専門でない方は絵でもいいですよ」と言ったものですから、絵をかいて送ってくれた人もあるわけでございます。 何分にいたしましても、 1,560通でございまして、今私の部屋の後ろにずっとファイルにとじてございますが、なかなかこれを全部読むまでまだいかないわけでございまして、おのおのの関係につきまして判読をさせていただきながら、私といたしましても、その特筆すべき問題、特別いい職員を呼んで再質問をし、説明を受けるでなくて、もう一歩聞きたい、こういう場合におきまして、職員をお呼びいたしまして、その構想に対する詰めもさせていただいた分野もあるわけでございますが、当然中程度、あるいは少ない、小さい仕事等に対しましては、予算関係執行上にも採択、採用させていただいたものもあるということを申し添えておきたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 11番 福尾 正君。 ◆11番(福尾正君) 農業関係を初めとしまして、市営住宅ほか一連の回答をいただいたわけでございまして、理解いたしますが、農業関係につきまして、いま一つ質問をいたしたいと思います。 農地の転用についてでありますが、市街化区域はもとよりですが、調整区域におきましても、今相当な転用が農業委員会に出ておると思うのであります。市街化区域と調整区域に分けまして、年間どのぐらい農地が減っていくか、ひとつ伺いたいと思います。 その後、転用の条件がだんだん緩和される方向だと思いますが、土地改良により、圃場整備をした農地は、8年過ぎれば転用することができるのかどうか。8年というのが、工事完了からか、登記を完了した日からか、伺います。 条件、環境ももちろん関係をしてくると思いますが、圃場整備農地は、転用が不可能なのか、このことはよく質問されるので、明確にしておきたいと思いますので、御回答をお願いしたいと思います。 それから、長期営農継続農地制度の税関係ですが、これは大久保議員の代表質問にもありましたが、私なりに質問をいたしたいと思います。今政府税制調査会では、税制の見直しの基本課題をまとめ、一つには、土地の有効利用、二つには資産課税の適正化の2点を重点事項としております。市街化区域内農地の宅地並み課税については、都市計画において、保全するものと宅地化するものと明確に区分し、税制の見直しを行うとしており、建設・国土両省は、平成4年から実施するとしているように聞いているのでございます。建設省では、一つには、保全すべき農地は市街化調整区域に逆線引きをするか、そして生産緑地として指定する、二つには、長期営農継続農地制度、また相続税納税猶予制度を見直すと聞いております。こうした今後の方向について既に研究をされているのか、現在の状況、考え方についてお尋ねをしたいと思います。 続いて、バイオセンター構想と農業センター構想につきましては、21世紀に向けて岡崎の農業の拠点として画期的な構想であると思いますので、十分機能の強化を目指していただきたいと思います。せっかくの事業も、後継者がそっぽを向く事態にならないよう、創意工夫ある柔軟な対応を期待しております。 以上、農業関係についてまず回答を得たいと思います。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 農地転用の面積でございますが、平成元年度におきましては、市街化区域が48.2ヘクタール、市街化調整区域におきましては11.9ヘクタール、合計60.1ヘクタールでございます。 それから、圃場整備をした土地の農地転用でございますが、8年間開発を規制しておりますものは、農業振興地域の整備に関する法律に基づく農用地の除外規制要件として定められているものでございまして、したがいまして8年間経過すれば転用できるというものではなく、農振法とか都市計画法等の整合性が図られなければ、農地転用は許可されません。 また、8年間は工事完了公告の翌年からでございます。 圃場整備地内で認められる特殊な例といたしましては、高圧線用地だとか農業施設用地で、ほかの農用地の管理に支障のない範囲で認められるという場合がございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 税務部長。 ◎税務部長(足立眞一君) 長期営農農地に係りますところの今後の方向と申しますか、改正が行われるというようなことの内容でございますが、議員さん今おっしゃいましたように、私どもも現在把握しております内容につきましては、昨日も御答弁させていただいたわけですが、議員さんのおっしゃった程度の内容を把握しておるわけでございます。 この制度が57年度から施行されまして、ことしの12月31日で10年が過ぎるわけでございますが、この制度が10年という制度で、御承知のように5年または10年を長期営農として利用された場合に、その差額分については免除すると、この規定が終了するわけでございまして、それで今これについて調査というか、検討をされておるわけですが、議員さんのおっしゃったように、この制度を4年度以降に見直しするということは、新聞紙上で私も把握しております。したがいまして、これにつきましては、近日中に、毎年3月の半ば早々に行われると思いますが、県において税全体の改正の説明会がございます。この席でこの内容につきましても、具体的に説明が得られると、こんなふうに考えておるわけでございますので、その点で御了解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 11番 福尾 正君。 ◆11番(福尾正君) 説明がありまして、理解いたします。 続いて、市営住宅について再度質問をいたします。桑谷の市営住宅、桑谷荘におきましては、現在生活の必需品、大根1本買うにも、近くに店がないこと、そして東部市民センターにもいろいろ用事があり、またセンターにおいて各種の講座も開かれておるわけでございます。これに参加したくても足がないこと、こうした状況から、名鉄バスを東部市民センターまで行くようにしてもらいたい、伸ばしてもらいたい。今は、東岡崎から桑谷町経由羽栗町まで運行されております。東部市民センターまでですと、もう 500メートルぐらいあるかと思います。運行されれば、買い物もできるので、この要望が非常に強いのであります。名鉄バスですので、問題も非常に多いと思いますが、要望にこたえて努力することが、入居率の引き上げにもつながると思いますが、いかがでしょうか、伺います。 なお、将来的に住宅の高層化計画などありましたら、あわせお聞かせをいただきたいと思います。 東海中学の今後につきましては、出生の低下によって、今後推移を見守っていくということでありますが、この中学校の新設につきましては、この意図につきましては、市長と話し合う会におきましても、幾たびか提起をされてきたわけでございます。藤川地区におきましても、中学校も手狭になっておるわけでございます。藤川、竜谷の間の山林を利用しての学校用地の確保がもう必要ではないか、中学の新設とあわせ、地域の開発、活性化が地元の要望であると受けとめておるわけでございます。中学の増校はなかなか難しいと思いますが、まず用地確保が一番難しいわけで、早くから取り組んでいかないと、実現しないと思います。人口の自然増を見越して、まず用地確保をすべきと思いますが、地域の要望に対してどうか、方向づけについて一応伺いましたが、再度伺いたいと思います。 元竜谷小学校の跡地でございますが、なぜこのことを私お聞きするかと申しますと、今の市農協の竜谷支店の隣に竜谷病院があったわけでございまして、その跡地が約 300坪ぐらいと思いますが、昭和30年、岡崎市へ町村合併をするときに、財産として市に持っていったわけでございます。いつの日か、市のほかの事業の代替地に出され、今は民間に渡ってしまっておるのであります。地域の一番中心地であり、今あれば、地域のため、相当有効利用ができますが、代替地に出されまして、非常に残念でならないわけでございます。もと小学校跡地も、今後そのようなことのないように、地域のために活用をしていただきますように、これはお願いを申し上げておきます。 林道大圦線についてでございますが、計画申請をしているとの回答でしたが、計画申請すれば、認可になるという見通しで受けとめてよいか、これまた伺います。 続いて、岡崎の林道計画ですが、森林法による地域森林計画の説明があったわけでございますが、平成2年4月より平成12年の3月31日まで、計画されている各事業を逐次遂行しているということであったわけでございますが、この森林計画の中で、林道の開設、改良、舗装等がなされていくと解釈をいたします。この10年計画は、年度別の実施計画が立っているのか、この計画に入っていない林道の開設、改良、舗装等の取り扱いはどうなるのか、地元の要望、改正、認可、そうした面が整えば、組み入れて実施をするのか、お尋ねをいたします。 以上、回答をいただきたいと思います。お願いします。 ○議長(近藤隆志君) 企画調整部長。 ◎企画調整部長(松林正八郎君) 市営住宅の桑谷荘の入居率の引き上げにバスの便というようなお尋ねでございます。バスでございますけれども、これは今ワンマンカーで、回転場所が要るということが前提の条件になっておるということでございます。今後、きょうこうしたお話もあったわけでございますので、事業者の方へもそういう要望も含め、また地域といたしまして、例えばバスの回転場所というようなものも御配慮いただけるならば、そうしたことも可能ではないかというように思うわけでございまして、今後その企業の方へもそうした要望を含め、折衝に入ってまいりたいというように思っております。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 建設部長。 ◎建設部長(矢野孝君) 市営住宅の高層化でございますが、基本的には、現在の平屋建て、2階建てにつきましては、いつか建てかえとかの措置を行う時期が参るかと思いますが、現段階では、基本計画を提案しております天神荘までが今後の5カ年間の具体的計画として考えております。他の住宅につきましても、今後早い時期に全体的な検討をしたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 教育次長。 ◎教育次長(大塚希夫君) 今から用地の確保をしていくことを考えてはどうかという御質問でございますが、御指摘のございましたように、藤川小学校も非常に狭隘でございまして、この藤川小学校もさることながら、東海中学校もあわせ考えていく必要があろうかというふうに考えております。 この新設分離校につきましては、先ほども御説明申し上げましたように、過大規模校というようなことで、補助金の関係もございますので、そういう面もいろいろ検討しながら、今後考えていきたいと、そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 林道の大圦線でございますが、これは県費補助がつくかどうかというお尋ねだったと思いますが、これは、私ども県費補助事業として採択していただくように現在申請中でございまして、つくともつかないとも……。努力はさせていただくということで御理解いただきたいと思います。 それから、森林計画でございますが、一応南三河地域森林計画というのが10年間たっておるわけでございまして、これがある以上、こういうような開設だとか改良だとか、舗装だとかいうのが、陳情次第でどうかなるかというようなことだと思いますが、これは、一応計画は計画でございまして、県当局とも十分一つずつ実情に合った調査もいたしまして、検討して、実施計画等へも乗せまして、決めていくことでございますので、必ずこの計画どおりいくとはちょっと言いかねると思います。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 私の方から、林道の問題だけ改めて説明しておきたいと思っております。なぜかと申し上げますと、岡崎市の森林組合長は私が兼務しておる、こういうこともございます。もう一つ林道関係に関係いたしますのが、矢作川水源基金の関係でございます。矢作川水源基金というのは、これは各関係の市町村おのおのの事業計画に基づきまして、年度ケースでもちまして植林、手入れ、あるいは林道、作業道、こういうものに対するところの別途助成を計上しておるわけでございます。これと、さっきも質問のございましたような森林10カ年計画、これらはございますが、何と申し上げましても、私は陳情における云々ということよりも、山林所有者の要望と理解、こういう中において、これらに対しましては、おのおのの年サイドで施行すべきであろうと思うわけでございます。これらの林道の関係の完成というんですか、舗装等を含めますと、当時の計画とは大分違いまして、進んでおるという部面も相当多うございます。 逆に申し上げますと、新しい林道関係の築造に対しましては、それなりの成果が上がってまいりますが、まだ林道行政の中におきまして、非常に実態の林道所有者に対しまして、もう一歩詰めていきたいなと思いますのは、作業道でございます。作業道を始点といたしまして、魚の背骨のような格好にいたしませんと、この林業経営ということに対しまする問題点が出てくるわけでございまして、これらに対しましては、ただいま申し上げましたように、岡崎市単市の単独の林道関係、作業道関係、あるいは県の補助体制、あるいは本省と国、県の相寄りの関係、あるいは矢作川水源基金の関係、こういう多岐にわたる体制の中におきまして、最も好ましい手法を求めていきたい、こういうことであるわけでございますので、あわせて御理解を賜りたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 11番 福尾 正君。 ◆11番(福尾正君) いろいろ御回答をいただきまして、理解をいたします。 総括的に農地は、野菜など新鮮な農産物を供給しながら、都市にとって貴重な緑、空間環境を提供しているわけでございます。災害時におきましては、治水、避難場所にもなる公益的な機能も持っておるわけでございます。一度失われた空間と豊かな緑は帰ってこないのであります。快適なまちづくり、都市と農業の調和、有効な土地利用、そして生産、お互いの生活の向上へ、特に私は、これからの農業の拠点となる農業センター構想、この充実を十分研究、実践の行政を切望いたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(近藤隆志君) 昼食のため、暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。             午後0時4分休憩-------------------------------------- △三島栄太郎議員の質問              午後1時1分再開 ○議長(近藤隆志君) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 25番 三島栄太郎君。     (25番 三島栄太郎君 登壇) ◆25番(三島栄太郎君) 通告をいたしました中で、1の中の (2)市道、2の (1)廃棄物処理を割愛させていただきます。 初めの通告いたしました道路整備についてでございますが、国県道路につきましては、主に国道1号線の岡崎市内における交差路、特に八帖、それから岡崎刈谷線、代表質問にもありました名岡線の接点の高架問題、それらにつきましてお伺いをしたいと思います。 国県の国道1号線、伊勢湾岸道路との関連を考え、立体的に機能する交通体系を考えている旨の部長答弁でありましたが、具体的な岡崎市内を通る国道1号線の立体的に機能する交通体系とはどういうぐあいにお考えになっておるか、お答えをいただきたいと思います。 岡崎刈谷線、名岡線の交差する大平町国道1号線の立体化、これにつきましては、一昨日の部長答弁には、衣浦線については、小豆坂地内の工事の進捗と名岡線においては、井田町地内、稲熊町地内の工事の進捗に合わせて立体化を進める旨の答弁でありましたが、さすれば、衣浦線、名岡線の地内工事が完了したときには、立体化がともにできておる、完成をしておる、このように受け取ってよいか、お答えをいただきたいと思います。 国道1号線に八帖の交差点について伺います。一昨年に建設省において歩道橋が完成をいたしました。この歩道橋については、建設省と市側との協議により煮詰めた結果、現在の歩道橋が完成したものか、あるいは市には何も相談がなくできたものか、そのあたりの事情について御説明がいただけたらと思います。 また、市側と協議がなされたならば、立体化についてはどのように話し合いがなされたか、あるいはなされなかったのか、お聞かせいただきたいと思います。 数年前に、私、この交差点についての立体化をお伺いしたことがございますが、現在の南北の 248号線にこれが立体化を進めるということになりますと、やはり両側の市街地の立ち退き問題が出てくるわけであります。国道1号線の場合は、今度の騒音対策で拡幅ができまして、ここに東西に半地下道なり、あるいは隧道なり、いろいろな方法で抜いたならば、用地の問題は解決するじゃないかという趣旨の質問も行いまして、市長もそういう方向でできたらというような御答弁があったと記憶いたしておりますが、その後の進展といいますか、話し合いの様子はどのようになっておるか、お聞かせいただきたいと思います。 一昨日、葵大橋の4車線化については御説明がございました。日名橋と渡橋の4車線化、これはどのように現在進んでおるのか、質問を申し上げます。 次に、東名の高速道路、代表質問でも中根巳代治君が申し上げましたが、市長の御答弁によりますと、距離的に今回できます伊勢湾岸道路の取りつけ地、すなわち豊田ジャンクションに近いから、ちょっと無理ではないかというような趣旨の御答弁であったと思います。東名高速の場合、距離的な制約があるかないか、そのあたりについてお伺いをいたしたいと思います。 東名高速ができます当時は、償却ができたならばあれは無料にするということが、当時の東名高速道路をつくるときの公団側の新聞発表、あるいは公約でございましたが、以後道路整備の都合上、現在まで料金が続いておるわけであります。今回、第2東名、新しいのができるということになりますと、言えば東海道線が主動脈であったわけでありますが、新幹線ができますと、すなわちローカル線になってきたということで、岡崎にも矢作町地内に駅ができ、今回も上地町地内、あるいは幸田町の地内に駅の新設が申請できる状態になってきておるわけでございます。岡崎の交通事情を考えますときに、確かに上郷にジャンクションができれば、近いからいいじゃないかというような考え方もありますけれども、北部のいろいろな車の流通を考えましたときに、あったにこしたことはないということを私は思うわけであります。距離的な制約があるかないか、お聞かせをいただきたいと存じます。 次に、岡崎の国立共同機構が誘致されまして、初めは分子研と言っておりましたが、これの誘致に際しまして、前は学芸大学がここにあったわけであります。当時、学芸大学を誘致する時代は、昭和二十三、四年ごろと当時の方に伺っておりますが、このときに、誘致をした際、あそこの土地を買収するにつきまして、岡崎高校から南側にずっと外周の車が走れる道路があるわけでありますが、これを市道にしておいたらいいじゃないかというような論議もなされたそうでございます。しかし、当時はまだ土地の価格、いろいろなものが今ほど厳しくはなかった。ですから、当時の人たちはのんきなもので、市道でも、国の敷地でも、通れればいいじゃないかというような意見で、それなら、通れさえすればいいということで、そのまま学芸大学の用地として、そこに道路が通って、通行しておったと。現在でも、この道路によって生活をなされておる方が10軒ぐらいおありになるわけであります。 ところが、今度学芸大学が刈谷へ移転いたしまして、分子研、それから国立共同機構が生まれたわけであります。ところが、こうなりますと、前は通行に支障のないようにゲートができておったわけですが、今度分子研になりましてから、ゲートが入り口に移動がなされまして、この道路が通れなくなった。それからもう一つは、この道路が通っておったところへ5階建ての現在の国立共同機構の建物ができて、ずっと回って通れるのは、今度ストップされてしまっておるというような状況でございます。そういうようなことで、この道路が使えなくなったことについて、住民の方が非常に今難儀をされておる。 この間も私、付近を行きましたところが、当時その道路を使っておる、今もおる人でございますが、「私は、この国立共同機構の土地を当時買い上げをしていただいた。しかし、今その買い上げをしていただいた私自身が通れなくなっておる。話し合いで何とか今は通行ができるが」というようなお話でございました。何とか対応ができたらと、見て感じますので、市側の見解をお聞かせいただきたいと思います。 次、産業廃棄物の件でございますが、これは現在各企業がそれぞれ独自で処理がなされておると認識をいたしております。市のいろいろな産業廃棄物につきましても、一昨日の病院事務局長の答弁でも、独自の処理をやっておるというぐあいに承りました。現在のところ、公害問題等、岡崎市内におきまして、近来新聞等を、相当不法投棄その他でにぎわしておりますが、岡崎市ではそのような状況があるのかないのか、おわかりになりましたら、状況をお聞かせいただきたいと思います。 次に、市営のいろんな建物がございますが、学校だとか、保育園、それから市営住宅、これらがございまして、もちろんくみ取りもありますが、くみ取りじゃなくして、浄化槽の設置してあるこういう施設であります。この施設、お聞きしますと、市営の施設の浄化槽については、矢水協との協定書で、その中に汚水処理施設の維持管理については、工事請負業者とし、適正な管理を義務づけること、このようになっております。現在この協定によって業者との契約がなされておる数はどのくらいあるか、お答えをいただきたいと思います。 また、これは私の私見ですが、この協定はある一定の期間、例えば品物を買っても、保証期間がございまして、3年とか5年、保証の意味からなされるならば、これもいいわけでありますが、未来永劫にといってはなんでございますが、特定の業者としか契約ができない、その設置した業者がずっと維持管理、清掃点検をやっていくということは、これは市の契約権、法令に基づきます一般入札、あるいは指名競争入札、あるいは随契、これらの契約権の侵害にはならないか、お伺いをいたします。 そして、市営住宅におきましては、現在これらの契約は、そこに住んでおる自治会の方がお金を出し合って、そして業者と契約をして、点検、清掃をやっておみえになるわけでありますが、業者の選定はできないわけであります。そういうぐあいに承っておりますが、この協定ができましてから、こういうような点について相見積もりを取ってやるのが随契の場合至当なやり方でありますが、そういう方法をとってやっておみえになるのかどうか、その辺の実情を御説明いただきたいと思います。 価格の点でありますが、そうなりますと、一定の業者だけということになると、割高になってはいないかということを心配いたします。この点についての御答弁がいただけたらと思います。 次に、羽根の駅東の区画整理であります。本年の1月に事業認可になりまして、いよいよ始まることとなりました。長い間の懸案でありまして、理事者側の御努力、ここまでこぎつけた御努力のほどを評価いたす1人でございます。 そこで、ここは普通の区画整理組合とは意味が違うと私は思うわけであります。と申しますのは、岡崎の玄関の一つであるわけであります。東岡崎、JRの岡崎駅、特に東の方はその面が強いと思うわけであります。この区画整理というのはただの区画整理じゃない。これは、将来の岡崎の副都心が果たして繁栄のできる区画整理になるのかどうか。すなわち、都市の再開発ということが目的の一つになっておる区画整理事業であると、このように私は認識をいたしております。活性化が将来できなくて、そして今までどおり道路だけはできて、そういうような一つの繁華街、あるいは目玉というようなもの、そういうものが計画どおりできていかないということになりますと、ちょっとこれが、「仏つくって魂を入れない」という昔のことわざがございますけれども、そういうことになりかねないじゃないかということを思うわけでございます。その点につきまして、目的は区画整理だけなのか、あるいは今私が申し上げましたようなことを重点的に考えられて行われるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 もちろん、住民とのコンセンサスも一番大事なことと思いますが、これにつきましては、市長もひとつふんどしを締め直して、駅前の活性化ができる、西三河にこんな立派な町が生まれたかと、各地より称賛の声が出るような町をひとつつくっていただきたいと思います。お願いをいたしますと同時に、市長のお考え方もお聞かせいただきたいと思います。 また、これに関連いたしまして、森永の跡地、これも入っておるわけでございますが、利用の方法、これらを関連いたしまして、お考えを述べていただきたいと存じます。 次に、事業所税についてでございます。 代表質問で加藤繁行議員も申されておりましたが、図らずも私の質問をいたします要旨と加藤議員の御質問と大体似ておるわけでございますが、部長の御答弁によりまして、一般会計全体に組み込み、有効に使っていくと、目的税に該当するところのなにを合わせますと 188億円ぐらいと総務部長がおっしゃってみえたわけでございますが、そのうち事業所税19億 8,000万円、約10%との答えでありました。 そこで、お尋ねをいたす次第ですが、せんだって私ども会派、商工会議所の役員の方との懇談会をする機会がございまして、この事業所税についてお伺いをいたしたわけでありますが、いろいろな影響、あるいはお考え方を伺わせていただきました。それで、主要な点は、目的税であるから、どこにどう使ったか、納税者が納得のできる使い方をしてもらいたいという声がございました。昔から、消費税もそうでございますが、「新税は悪税なり」ということを申しますが、これができて、払う人にとっていい税金だというような方はおらないわけでありまして、納税者にとっては、使途について関心の高いということを伺わせていただきました。 また、影響につきましては、やはり特に繊維業界の部会長さんがお述べになりまして、非常に繊維業界というのは不況である、だからこの事業所税は痛いという御発言でございました。ことしは事業所税の導入の本格的な予算の年であります。使途を明確にして、納税者を納得させ得ることが肝要かと、このように考えますので、いま一度お考えを聞かせていただきたいと、このように存ずる次第でございます。 それから、新設企業、すなわち誘致をする企業、坪に直しまして2万円ほどかかるわけでありますが、これによりまして、進出をちょっとちゅうちょする企業がおありになるんじゃないかという心配をするわけでございますが、その点あたりについてもお答えをちょうだいしたいと思います。 不況業種につきましては、このように事業税を払う不況業種につきましての救済措置というのはお考えになっておみえになるかどうか、お答えをいただきたいと思います。 5番の都市交通についてでございますが、いろいろな将来に対するモノレール、あるいはHSST、いろいろな計画、構想というものも大事でございますが、現在市民の足として利用がされておるのは、何といいましてもバス路線でございます。大体30万都市くらいになりますと、循環バス路線というのをどこでも持っております。ですから、右回り、左回り、拠点を結んで、そしてそのバスが運行するようになれば、市民の方もこれにつきまして交通の便がよくなる、バスの乗りおりもよくなる、そしてまた乗り継ぎをここからして、目的地へ行くというようなこともできるわけでございますので、そのようなお考え方をひとつ取り入れることはできないか。 私、この前の交通部会におきまして、名鉄バス1社と、こういうぐあいに認識いたしましておったところが、おまえ、違うぞと、岡崎には2社ある。一つはJRのバスであるということを申されましたので、早速JRのバスの所長さんに電話いたしまして、「路線については、市内を走るには相当無理があるだろうか」と、こういうぐあいにお伺いしましたところが、「そうじゃない、それはできます。今度市民病院ができるという話を聞きましたから、JRといたしましても、そちらへの乗り入れを検討しております」というようなお答えもございました。今申し上げましたことにつきましてお答えがいただけたらと思います。 以上で第1回の質問を終わります。     (25番 三島栄太郎君 降壇) ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 1番の道路整備についてのお尋ねでございますが、まず一番初めの一体的に機能する岡崎市の道路体系というものは何を考えておるかということでございますが、昨日も申し上げましたように、この西三河全般につきまして、西三河高規格関連道路網調査委員会というものがただいま検討中でございますので、これを受けてということでお答えをしたわけでございますが、具体的に申しますと、当然国道、県道、それから都市計画道路、また市の1級、2級道路といったようなものが対象になろうかと思います。また、現在ないものも当然必要なところには計画ということも考えられます。 それから次に、国道1号と名古屋岡崎、衣浦岡崎の立体交差の問題でございますが、名古屋岡崎、井田町地内、それから衣浦岡崎、羽根町地内、この工事が完成したときには、この立体交差はできておるのか、こういうお尋ねでございますが、これについては、実は私どもまだ県の方からの確約はいただいていないわけでございまして、この工事が進む状況を見て、交通状況を見ながら実施の検討をするというのが県の回答でございます。少なくとも名古屋岡崎も、それから衣浦岡崎も、 248号までの開通がなされませんと、交通状況に余り大きい変化はないであろうというふうに考えられます。 それから次に、国道1号の八帖地内の問題でございますが、あの八帖地内で歩道橋をつくるときに、市の方に話はあったかどうかと、こういう問題でございますが、現在あそこにできました歩道橋につきましては、工事前にも歩道橋がありました。その歩道橋の機能回復という点が一番大きい要素で、あの位置に歩道橋ができたわけでございますが、立体交差化の話がそのころから声が大きくなったわけでございます。そういうことで、いろいろ議論がありましたが、まずとりあえずは今までの歩道橋の機能回復ということで、あの位置に設置するということになったようでございます。 それから、議員御提唱の国道1号を掘り下げるなり、持ち上げるなりして立体化を図ったら、あの辺の用地の問題は楽ではないかというお話でございますが、実は建設省の方で工法の技術的な検討を加えました結果、国一を掘り下げるという問題につきましては、あの交差点のすぐ西に早川がございます。その早川をどうするかということで、上を越すということになりますと、急に上らなければなりません。早川の下をくぐるということになりますと、今度はまた矢作川もくぐらなければならないというような問題がございまして、これは技術的に無理であるという結論が出たというふうに聞いております。 次に、橋の問題でございますが、お尋ねの日名橋につきましては、計画が2車線でございますので、現在の2車線のままということでございます。それから、渡橋でございますが、現在2車線でございますが、これは4車線の計画でございます。ただし、この4車線化につきまして、現在、最近の交通事情に合う幅員にするには、もう少し幅を広げなければならないということで、この都市計画の変更の手続中でございます。都市計画の変更ができますれば、まず第1に渡橋の橋の拡幅をしていただきたいというふうに県の方にお願いをしておるところでございます。 それから次に、東名のインターチェンジの話でございますが、距離的な制限があるかということにつきましては、私どもちょっと聞いておりませんが、ただインターもしくはジャンクション、サービスエリア、それぞれバス停もでございますが、道路に標識が立ってございます。余り施設が接近しますと、案内標識の設置に混乱を来すということで、ちょっと距離的にどれだけという数字は今わかりませんが、その標識に混乱を来さない距離が必要であるというふうな話を聞いております。 道路の関係、私どもの方は以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 建設部長。 ◎建設部長(矢野孝君) 1番、 (5)の分子研用地内道路についてでございますが、この経緯につきましては、議員御指摘のとおりと思います。付近住民の方が困ってみえます。この通路を以前のように使用することができないかという御要請でございますが、問題の門扉につきましては、学芸大学当時は市道より約60メートルくらい奥にあったものが、現在では10メートルぐらいのところに設置されております。したがいまして、その奥の方は通行に不便ということになるわけでございます。この門扉のつけてあります通路でございますが、国立共同研究機構内で所有権は文部省になってございます。現在管理しております共同研究機構に対しまして、付近住民の方もこれが通れるように、利用できるようにお願いをしてまいりたいと考えております。 それから、2番、 (3)市施設の浄化槽の市営住宅の場合でございますが、住宅の合併浄化槽につきましては、昭和49年以降建設をしてまいりました。数は17個ございます。うち矢水協と協議をいたすようになりましたものは、57年以降の建設にかかわるもので、これが7カ所ございます。この浄化槽の建設と修繕につきましては市が施行いたしますが、管理につきましては、お話がございましたように、住宅内の自治会が清掃業者と契約をしておられるわけでございます。この契約に当たりまして、やはり矢水協と協議をいたしますようになりましたものにつきましては、緊急時にも速やかに対応ができるというような趣旨で御指導を申し上げております。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(石原明次君) 2番の (2)産業廃棄物処理の中で、市内の不法投棄の状況はどうかという御質問でございますが、市に連絡がありましたもので現地を確認したものは、平成元年度で4件でございました。内容といたしましては、ペンキかすの排水路の投棄1件、それから廃油の不法投棄が2件でございました。そのほか、建設廃材の不法投棄1件でございます。平成2年度の3月1日までの現在では、同じく4件ございまして、歯科医の石膏の投棄、廃油の側溝への投棄が2件、汚泥の散乱が1件でございました。 次に、市施設浄化槽の中で、矢水協の協議書の項目で、浄化槽の維持管理は請負業者とするということにつきましては、浄化槽の保守点検・清掃は、資格を持っている業者であればよいわけでございますが、浄化槽の構造もメーカーによっていろいろ特徴がありますので、非常時の対応、機器の点検、修理等が迅速で適切に行われるということから、設置者としているのでございます。これは法的な規制ではなく、あくまで会員間の協議事項でありますので、今後におきましては、地元業者の育成を図る上からも、会員間で協議して対応してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○議長(近藤隆志君) 都市施設部長。 ◎都市施設部長(柏木清次君) 3番目の区画整理についてお答えいたします。 議員御案内のとおりに、土地区画整理事業につきましては、都市基盤の整備及び公共施設の整備をするため、道路とか公園等の整備が基本になっておるわけでございます。当然まちづくりには、市街地再開発事業も一つの手法でございますが、他にもいろいろな考え方があり、民有地の活用につきましては、権利者の利用目的が千差万別であり、今後地域の皆さんを主体として構想を練り上げ、どのようなまちづくりをしたらよいかによって、いろいろ整備プランも研究しながら、関係者との御賛同を得、構想をつくってまいりたいということが必要であるというふうに存じております。これにつきまして、市も最大限のお力添えをさせていただきたいと思います。 また、次の森永跡地利用でございますが、旧森永製菓工場跡地は、昭和56年に岡崎市が取得し、面積は2万3,439.91平米で、現在市の現業事務所、倉庫及び資料収納庫として利用しておりまして、今後の土地利用につきましては、議会を初め各方面の御意見を拝聴しながら、岡崎市全体のグレードアップとなるべき利用方法を考えてみたいと存じております。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 三島議員さんの御質問は、大変大きな問題を控えておるわけでございまして、若干私からお答えをさせていただきたいと思っております。 主要幹線の立体化の問題等に対しましては、私が聞いておりましても、担当部長といたしましては、むしろ状況の御説明ということで、いわゆる県側、国側の回答を申し上げておるという分野が多いわけでございますが、私からは、その現況につきましては部長のお答えしたとおりでございますが、我々岡崎市といたしましては、状況のいかんにかかわらず、1日も早い構築に対しまして運動していきたい、こういうことは当然であるわけでございますものですから、私からそのように申し上げておきます。 それから、特にその中で、国道1号線と 248号線と、この問題というのは、実は私になりましてから新たに建設省に対しまして運動を起こした路線であるわけでございます。往時といたしましては、当時 248号線を中心といたしましての区画整理事業におきまして、あそこの路線を生んだわけでございますが、当時はまだ、立体化、あるいは右折線等の構想がなかった時代でございます。こういう時代ではございましたんですが、私になりましてから、五、六年前に建設省前におきまして、この立体化、あるいは立体ができないのならば、交通の障害になるところの障害物の排除、そしてまたこれに対するところの新しい交通動態の研究、問題は、立体化を前提としたところの研究を陳情したのが私であるわけでございます。 ただ、こういたしましても、この付近の方々というのは、区画整理で土地を提供したこの後でございまして、相当難しい問題は覚悟の上で、一応将来構想として提案をさせていただいた。この問題を一応一つの案とされまして検討に入っておられるということのみは聞いております、こういうことでございます。 それから、東名の岩津インターの関係でございますが、これはずばり申し上げます。結論を申し上げますと、あったにこしたことはないということでございまして、それぐらいでなくて、もっと欲しいわけでございます。ただ、御承知のとおり、東名高速の関係につきましては、今部長は、距離の制限がございませんとか、しっかり聞いておりませんと言いましたが、あれは鉄道よりももっと強い規定があるわけでございまして、相当厳しい中におきましての接点と交通安全、こういう問題というのが、すべて高速道路というのは、速力と車幅に影響するわけでございまして、相当至難であるということでございます。 これに加えまして、新しいインターチェンジの設置等に対しましては、全額地元寄附であると。この場合におきますところの工程を仮に可といたしましても、これに対しましては、自治省の許認可が必要になってこよう、こういう厳しい段階があるわけでございます。 それでは、全くこの問題に対して放棄するかということでございますが、私は、この問題は、代表質問にお答えさせていただいたとおり、この東名の新しいインターというのは、私自身も意欲的に進ませていただいた一時期があるわけでございます。これらに対しましては、ただいま申し上げましたような規定の中におきまして、残念ながら今のところ、私が的確な手法を見出す自信がないということであるわけでございます。少なくとも今から可能性があるとするなら何かと、こういうことに対しましては、ずばり申し上げまして、この新東名が、東名高速として、自動車高速道路として大きな位置を占めた。この場合に、現在の東名高速が一般の自動車専用路線、こうなったときにおきましては、我々も念じておりますところのインターチェンジ的なインターでなくて、共用の出入り口、こういうものが相当できる時代が来るんではなかろうか、こういうことを予測はできますが、全くこれらに対しましては、まだ建設省も県もどこも出しておらぬ案でございまして、遠い将来に対しましての構想を考えるときに、ここまで来れば可能であろうということでございます。 ただ、私は全く反対でなくて、むしろ逆に、可能な手法があったらば教えていただきたい。それが可能な見通しがあるならば、十分ひとつ我々も努力いたしたい、こういうことを申し添えておきたいと思うわけでございます。 それから、岡崎の駅東の区画整理関係、これは言葉のニュアンスで、都市の再開発といいますと、非常に近代的な都市をつくるという印象を受けやすい。区画整理といいますと、単に土地の交換分合に終わるではないか、こういうニュアンスはございますが、今部長が説明いたしましたとおり、どちらかといいますと、全国的には区画整理事業の中におきまして、道路幹線から公共施設、あるいは公園緑地、こういうものを計画しながら、そこで新しい町をつくっていくという構想が当然必要になってくるわけでございまして、これらを体しましても、地元の皆さん方も、長年この問題を契機とされまして、経済界等踏まえられまして、地元とされましても、南考会なんていう会をおつくりになられ、あるいは地域全体のグループの議員さん方も何か会をおつくりなされて、将来の構想、こういうことに対します研究もしておられるようでございますが、あえて申し上げるなら、私は、都市の活性、そしてまた拠点づくり、こういうことにつながるような、この駅前の整備にかかりたい、ここまで申し上げておきたいと思います。 決断をせよということでございますが、これ何と申し上げましても、所有者、あるいは地域の御理解がないことには、なかなかでき得ないわけでございまして、我々もこれに対するところの資料の提供だとか云々ということにつきましては、労を惜しまず参画してまいりたい、ここまで申し上げまして、私からの御答弁にかえさせてただいま。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 総務部長。 ◎総務部長(天野正彦君) 4番の事業所税についてお答えを申し上げます。 事業所税、これは目的税ということで、納税者に納得できるようにというお尋ねでございます。この事業所税につきましては、議員御理解いただいておりますとおり、都市環境の整備改善というものの費用に充てなさいよということになっておるわけでございます。 重ねて申し上げるようですが、これには、道路だとか、駐車場だとか、公園だとか、水道、下水、河川、学校、病院、保育園、いろいろと充当できる事業があるわけでございます。こうした事業の直接の事業費のほかに、事業所税を充当できるものは、補助金だとか負担金、例えば区画整理組合、これの事業費の補助金だとか、それから利子補給金、それから地方債の元利償還金、と申しますと、例えば中央クリーンセンター、これは既にできております。そういったものの元利償還金、こういったものにも充当できますというふうに言われておるわけでございます。充当してはいけないものは、人件費だとか運営費、その他赤字補てん金は含まれませんということでございます。 市の事業を見てまいりますと、例えば議会費だとか総務費だとか農林業費、こういった科目には充当できるような事業は少ないと思います。その他の民生費だとか衛生費、土木費、消防費、教育費、こういったところに上がっておる事業費、ほとんど充当できるということでございます。一般会計以外でも、例えば食肉センター、それから下水道会計、駐車場会計、企業会計の病院、水道、こういった事業にも充当できるということでございます。 この充当できます金額ですが、5%の徴税事務費を引きますと、平成3年度の場合18億 8,100万円を事業費に充当するということでございます。新年度の予算の伸びが 9.5%です。この事業所税を抜きますと 6.8%の伸びということでございますので、市政全般グレードアップしておるということも言えると思います。具体的に市民の方にわかりやすくということになりますと、例えば病院の建設だとか、公園地下駐車場の建設だとか、美術博物館の建設だとか、それから都市計画道路だとか、下水道だとか、それからただいま御質問がございました羽根の辺、副都心として整備しようというような御質問ですが、そういった駅東の土地区画整理事業だとか、そういったものに具体的にどうだということになると、そういった事業がありますよということで、ひとつ市民の方にも御理解いただけるようにお話しいただければありがたいというふうに思っております。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) やはり事業所税の (2)の工場誘致の関連の中で、事業所税により、進出企業がちゅうちょするのではないかというお尋ねでございましたが、新増設に対する事業所税は、まだ4カ月を経過したところで、企業誘致に対する影響は承知しておりません。また、本市が県企業庁に協力して推進をしております岡崎東部地区工業団地及び岡崎葵地区工業団地に対しては、長期間にわたる好景気を反映しての理由か、市に対しても、企業庁に対しても、要望にこたえられないというような多くの希望があると聞いております。 それからもう一つ、 (3)の既設企業対策の中で、不況業種に対しての救済制度の御質問でございますが、現在補助などは考えておりませんが、融資については、市の制度、県の制度がございまして、市の制度においては、平成2年度から融資限度額も 2,000万円に引き上げたということもございまして、これで対応してまいりたいと考えております。 ○議長(近藤隆志君) 企画調整部長。 ◎企画調整部長(松林正八郎君) 5番の都市交通について、バス路線の見直しと新設ということで、循環バスはどうかというお尋ねでございます。かねがね、公共交通機関によるところの市民の足の確保ということで、バス路線の新設でありますとか、バス停の増設、あるいは運行時間の延長、こうしたような市民要望につきまして、関係機関と協議を行いながら実現を見てまいったところでございます。この循環でございますけれども、道路の形態でありますとか、あるいは利用による予測というようなこと、やはり採算性ということもあるわけでございまして、先日新聞に出ましたものを見ますと、全国で三百数社のバス事業があるけれども、黒字が出ておるのは60と、大体2割ぐらいしかバス事業では黒字にならないというようなこと。あるいは、中京圏は、自家用自動車の利用が多いということで、バス経営というのが非常に難しいというような記事もあるわけでございます。今現在の岡崎地区におけるところのバス路線図を見てみますと、やっぱり大きな交通結節点に対しまして、放射線的にここへ寄ってきておるというような状況であります。一部には循環的な、例えば東岡崎と美合駅を経由する循環的なものも見受けられるわけでございますけれども、議員御指摘の点も含めまして、今後、ただいま申し上げました運行の経路でありますとか利用予測、こういうようなものを含めまして、関係機関とも研究、協議に入ってまいりたいというように思っております。 ○議長(近藤隆志君) 25番 三島栄太郎君。 ◆25番(三島栄太郎君) 時間がございませんので、要点のみ……。 羽根の区画整理事業に絡みまして、今できております自由通路にベンチを設置していただきたいという住民の要望があるそうでございます。要望のみにとどめておきます。 この国県の道路でございますが、建設省が、早川があるから通れないというのは、僕は詭弁じゃないかと思うんです。というのは、日本海、北海道まで、トンネル網をつくるぐらいなんでございますから、技術的にできぬはずはない、いろんな方法があると思うわけです。その点、先ほど市長が、早川があるから国道の東西の隧道はできないと、このように申されておりましたけれども、ちょっと建設省、そういうような逃げ道で言っておるんじゃないかと、こういうぐあいに僕は感ずるわけであります。どちらにしましても、立体化を進めていくということが大切であります。 それから、岡崎衣浦線の接点の立体、これはやはり、それができてからあそこへつくるというんじゃ、この間の民社党の代表質問にもありましたように、遅過ぎます。現在交通量が少ないから、だから待つという考え方もおかしいと僕は思う。今現在つくっておかなくては、交通事情には間に合わないということを、私はあそこの交通を見て思うわけであります。現在でも朝晩、あるいはあそこを通りますと、いっぱいに南北ともに渋滞をいたしておる。現在、あそこのなにが抜けておらないから、だから交通は順調にいっておるということは絶対にありません。そういう意味におきまして、今既に橋脚が建つ程度の同時進行をやっていかなければならないと思いますので、理事者側の一層の御発憤をひとつお願いいたします。 それから、分子研内の用地につきましては、ひとつできましたら払い下げという方向でお考えをいただけたらと、要望を申し上げます。 次に、2番の件につきましては、一応そういうことで御努力をいただくということにいたしたいと思います。 羽根の区画整理事業でありますが、市長の御答弁にもありましたが、ひとつあそこに、30年たったら市長の銅像ができたというくらいの立派なまちづくりを期待申し上げます。これ、今やらなくては、やれないと思うわけです。この区画整理の図面を私も拝見いたしますと、確かにできてはおりますが、駅前の道路の設置その他を見ましても、ちょっと駅前として、これじゃ本当の目玉になる駅前になるかどうかというようなことを、私素人ではありますけれども、疑問に思う配置であります。そういう点もお考えになっていただきまして、ひとつ立派な町になるように御努力をお願い申し上げたい。要望いたします。 それから、事業所税でありますが、これにつきまして、部長は先日来から同じ答えをされるわけですが、予算の中でできませんかね。例えば、今回つけた予算で、この分、例えば一つのなにについて、これは事業所税ですよ、あるいは二つでも三つでもいいですが、そういうやり方で納税者に通知を差し上げるというようなことまでやると、こういうことに使われたからということで、また来年も喜んで出していただけると、こんなことを思うわけでありますが、どこが無理なのか、ちょっとその点、私まだ理解ができないんです。目的税でありますから、そういう点、例えばガソリン税であったら、道路のこういうことに使いますということで、今度この道路ができました、こういうことになるわけです。 時間になりました。終わります。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 最後の目的税でも、事業所税の幅が非常に広いということでございます。むしろ部長が申し上げましたとおりたくさんございますから、多くの納税者の皆さん方に、これだけやっておりますよと言っていただいても間違いじゃないわけでございますものですから、そういう意味におきましては、一つのものよりも云々ができるということでございます。私も、ある意味におきましては、そういうことが明示をできるようなシステムの方がわかりやすいんではないかということは肯定いたします。ただし、これらの関係からいきまして、非常に難しい問題というのは、市の行政と財政というのは、納税者に対します還付という性格ではないわけでございまして、これらの関係を一つ履き違えますと、納税者に対する還付と、こうなるわけでございまして、この辺のところにつきましても、賢明な議会の皆さん方がひとつ十分御理解を賜った中におきまして、一番いい方向をまたお教えいただけるならば、別に私どもの方は、これを隠しておくとか云々でなくて、新しい手法も研究していきたい、こういうことでひとつお許し願いたいと思います。 それから、特にいろいろおっしゃいましたんですが、私、また御答弁させていただきましたあげくに、後からまた国一のトンネル化の問題等もお話がございましたが、申し上げましたとおり、うちの部長も、県、国の立場、こういうことの答弁を、いわゆる状況としてお話し申し上げたにすぎません。私からは、あくまでこれは、早くやらにゃいかんですよ、これに対しまして向上を期していきたいということでございます。発憤してやれということでございますが、発憤いたしましても、権限が実はないわけでございまして、皆さん方とともどもに陳情し、運動していきたいと思うわけでございまして、言葉の上の発憤はいいんですけれども、権能がないということで、これだけ論議されたという視点を十分ひとつ上級官庁、各出先機関にも十分伝えまして、そしてこれらに対するところの早期着工、あるいは完成、これを期しましての努力はさせていただきたいと思います。どうぞひとつ皆さん方の御協力も賜りますようにお願いいたします。 それから、JRの岡崎駅の区画整理の問題でございますが、これはさっき申し上げたとおりでございまして、決して銅像を模索しながら考えるという気は全然ございませんが、多くの皆さん方の理解を得るということが非常に大切でございまして、これらに対しましては、該当地域の先生方もお見えになりますし、議員の皆さんともどもに御英知を絞っていただきまして、駅広が狭い、もっと広くせよ、これもいいと思いますが、今度は減歩がどうなのかということもあるわけでございます。この辺のところに、やはりおっしゃいましたように、本当に岡崎の将来、これに対します禍根のない計画をしていきたいと思っております。ただこれも、やはり許認可関係の仕事であるわけでございまして、この許認可、岡崎市の関係のみでなくて、国の許認可関係と絡み合わせながら、ひとつ十分英知を探ってまいりたい、このようにお答えさせていただきまして、御答弁にかえさせていただきたいと思います。よろしくどうぞお願いいたします。 ○議長(近藤隆志君) 暫時、休憩いたします。             午後2時2分休憩-------------------------------------- △鈴木擴議員の質問              午後2時11分再開 ○議長(近藤隆志君) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 14番 鈴木 擴君。     (14番 鈴木 擴君 登壇) ◆14番(鈴木擴君) さきに通告いたしました順序に従いまして一般質問をさせていただきますが、何分にも初めてのことでございまして、通告が大変抽象的で、お答えされにくい面がやるやもしれませんが、御寛容、御理解いただきまして、御答弁をお願いいたしたいと存じます。 第1番目は、教育問題についてでございます。  (1)教育の原点。およそ生物の間において、人間の初生児ほど非力な存在はないと思います。しかし、生後ほどなくから、さらに歳月を経るに従って、条件が正常である限り、彼らは驚くべき発達を示すものであります。この正常な条件というのが最も大切であるわけで、かの有名なカントは、「人は、教育によってのみ人たり得る」と名言を言っておりますが、例のオオカミに育てられたカマラの物語を持ち出すまでもなく、人の子供は、環境次第では、全く人間性を喪失してしまうという事実があります。今さら私ごときが申し上げるまでもなく、結局教育の原点とは、この至って非力で未熟な人の子を人間として育てる、つまりこれからの長い人生を苦しい経験にもまれながらも、社会生活に適応することのできる、そういう人材に育成すること、つまり人間形成ということではないかと考えるものであります。 私の理解しておりますこの原点という意味からは、教育問題というのは、常に育つ側より育てる側の問題であろうと愚見するものであります。このことから言って、戦後から今日まで、我が国の教育一般に見られる最も大きな弱点、正常な条件を満たしていないことの一つに、家庭、社会を通じて心の鍛練のための努力が怠られ、心理的な耐性を低下させてきた、いわゆる心理的な過保護現象があり、教育の幼児化があると思います。 この原因の一つは、戦後家庭、社会、学校等々、教える側が余りにも戦前を否定したために、教育に自信を失っているといった面があると思います。現代は一面病める社会といっても過言ではありません。戦前及び戦後の一時期は、貧窮から来る社会問題、例えば生活苦、人身売買、売春、行き倒れ、こじき、失業、ルンペン、肺病、性病、子だくさん等々、それこそ悲惨なものでありました。 しかし、現代は全く反対に、豊富、まさに富める国になりました。「衣食足って礼節を知る」と申しますが、果たして逆に、多くの新しい社会問題が次々と起こってきています。いわく、遊ぶためのサラ金、住宅ローン、セックス物のはんらん、同性愛、AIDS、家庭内暴力、校内暴力、いじめ、非行、ヒッピー、登校拒否、離婚、交通戦争、結婚難、アル中、ボケ、働き過ぎ、インチキ販売、バブル経済、出生率の極端な低下等々、申し上げれば切りがありません。 こうした社会状況の中で、学校こそは正義とモラルと理性の最後のとりでであってほしいと願うのは、ひとり私のみでありましょうか。私は、過去に7年間の小中PTA活動を通じて、多くの先生方が献身的に努力をしてくださっていることを知っています。しかし残念ながら、「M教師」と言われている、自信を失い、無気力で、聖職意識の薄い先生がいることも事実であります。教職以外は、ある程度その能力に応じて配置をされていきますが、先生方はなかなかそのようにもいかないようでありますが、しかし担任された子供たちは、一生の問題になりかねません。一部のために全体が言われることの多い昨今でありますが、そのこともまことに不本意であります。 以上、言わずもがなのことをるる申し上げてまいりましたが、要するに私は、育てる側の教育、いわゆる家庭教育、社会教育といったものの充実、そして今学校においては、先生方のリフレッシュが重要ではないのかと申し上げたいわけであります。 そこで、質問ですが、教育の原点とはどうお考えになっていらっしゃるか、御見解をお聞かせいただいた上で、教職員に対する現在行っていらっしゃるリフレッシュ対策、いわゆる教師を志したときの情熱の呼び戻しのために、また毎年難しい大勢の生きた人の子を扱う疲れをいやすため、そしてカウンセリングの技術の向上のため等々を意図したものでありますが、そういった対策についてお聞かせいただきたいと思います。  (2)教育医学。私たちが日ごろ見過ごしがちである教育と医学が、実は極めて密接に絡み合っていると言われています。その関係を教育医学という概念でとらえる学問があると聞いています。教育の場における医学教育の課題として、一つ、人間の身体と精神の発達、二つ、人間の身体障害と精神障害の諸相についての基本的知識の整理と提供、三つ、これらの疾病の予防と治療についての基本的知識の整理と提供があると言われています。学校教育の場において、このような教育医学の教育が円滑に進められるような制度的、人的備えをどうしたらよいかということが、教育行政上の大事な問題としてクローズアップしてきています。つまり、 (2)の質問として、現在学校では、養護教諭が主としてその辺を御指導いただいていると理解していますが、養護教諭の存在意義とその授業、保健体育の重要性についてどのようにお考えか、お伺いをいたしたいと思います。  (3)既存校の施設改善。御当局の御努力で、六ツ美北中の新設を見ると、過大校の問題、そして校舎の鉄筋化もほぼとりあえず完了となると思います。しかし、つくる一方から古くなるわけでありまして、施設の建てかえという問題であります。例えば、体育館についてですが、既設の体育館はまだ、古くても築後30年強で、耐用年数60年にはほど遠いわけですが、使用ぐあいから申しますと、最近の生徒は体格もよくなり、狭く、暗く、低いといったのが実情です。新しくできている体育館は、面積も約 1.5倍ぐらいになっています。いわゆる陳腐化ということで御処理できないか、お尋ねをいたします。 また、今後生徒の急速な減少期を迎え、余ってくる教室が出ると思いますが、その有効利用については学校にお任せしているのか、何か市として統一的なお考えがあるのか、お伺いをいたします。 次に、職員室はオフィスであり、今日エアコンのないオフィスは余り私は存じ上げません。御計画があるとも聞いていますが、いつごろの御予定か、お教えください。 さらには、学校隣接地で買収の可能性があるときは、これに応じていくお考えがあるかどうか。 以上、4点についてお聞かせをいただきたいと思います。 大きな質問の2番目、医療問題について。  (1)公民医療機関の関係。医療の問題、とりわけ本市においては、市民病院の移転問題が大きく既にもろもろの質問がなされているところでありますが、私は少し視点を変えた医療問題について質問をさせていただきたいと思います。  (1)でございますが、余りよいタイトルではないと思っておりますけれども、つまり一口で言って、医療に関しては、基本的には公民いずれも競争原理を遵守すべきであるとは思いますが、医療供給体制の確保ということになると、事が人命だけに、理屈を言ってはおれません。近時、患者の大病院指向の高い中で、開業医院が疲弊をしてしまっては、地域医療の充実は図れないと愚見をいたします。市民病院の移転問題と同時に、このあたりの公民医療機関の協力関係がどうなっているか、また今後どのような方向へ進むのか、御計画がおありでしたら、お聞かせいただきたいと思います。  (2)看護をめぐって。医療補助の人材、とりわけ看護婦さんの不足は、今や社会問題でもあり、本市12月議会でもその待遇改善について請願が採択されました。また、本議会代表質問においても、その増員計画についてお答えをいただきましたが、私は人材確保には二つの方法、つまり待遇面とやりがいのある職場、これは仕事を通じてみずから向上のできる職場といったような意味に思っているわけですが、その両面があると思っています。私の知っている範囲でも、子供のころ看護婦さんになりたいという子は結構いたのですが、残念ながらその道を選んだ人はいないようであります。子供のころは、白衣を着て、傷ついた、あるいは病の人々に付き添って懸命に世話をしているその姿がとても神々しく感じられ、あこがれるわけですが、大人になるにつれて現実的になり、人の嫌がる仕事もある、きつい等々から、変節をしてしまうようであります。 私は、待遇の改善、そして資質の向上のための便宜を図る、こういったこともいかがかと思うわけであります。アメリカでは早くから、看護婦が専門職として認められ、修士、博士という方がいらっしゃるようです。ただ献身的に働くのみでなく、医療が高度化していく中で、自己のレベルの向上を図っていただく、それがやりがいとなり、患者のためになり、看護婦への社会的認識や評価も高くなり、希望者もふえると思います。 そこで、現在どんな看護婦教育が行われているか、お聞かせ願いたいと思います。 大きな三つ目の質問といたしまして、都市の活性化対策についてお伺いをいたします。  (1)新岡崎百景。かつて農山村の人口は80%、しかし今や日本の都市人口が80%と言われています。私たちが生まれ育ち、生きる勇気を与えてくれた山や川や森は、今やすぐに手の届くところにはなくなりつつあります。都市に住む人間は、都市の中で人間らしく暮らしていくことを考えていかなければなりません。また、都市は人間と同じであり、褒められれば褒められるほどに念入りに化粧をして、美しみが加わると言われています。そして、その美しさが私たちの心に潤いを与えてくれると思います。 そこで、第1の質問です。本市では既に、埋もれた資源を含め、市民公募による観光文化百選が選定され、観光資源として活用されているところであります。しかし、選定後10年ほどの経過をしており、この間に観光資源にもなる多くの施設が建設されています。これら新しい資源を追加するなど、見直しをするお考えはないか、お伺いをいたします。  (2)祭りと広場。観光文化百選にも、年に1度のふるさとの祭りや「民話を訪ねて」といったジャンルがありますが、いずれも長い伝統と大きな意義を持っており、長く続いてほしい祭りであります。質問といたしましては、いわゆる三大祭りは除いて、こういった祭りに市は補助か助成をしておられるか、お聞かせいただきたいと思います。祭りは、地域の連帯を深める場として欠かすことのできない行事であり、特に子供たちにとっては、幼きころの思い出の一つとして、いつまでも心に残るものであります。 次に、広場ということですが、市は鋭意子供広場の普及に御努力をいただき、評価しているわけでございますが、まだ十分とは言えません。広場は、子供たちの絵になる風景を生み出します。そして、年の違った地域の子供たちが一緒に遊んだ経験は、その子の社会性を増し、祭りを好きにさせます。この子供広場普及のためのお考えと施策についてお聞かせ願いたいと思います。 4番目の質問、東部市街地の交通対策についてお伺いいたします。 桑谷線、美合線の今後の見通しについて。本市の東部地域の交通の拠点となっているのは、名鉄美合駅であり、近年この周辺の市街地化の発展は著しいものがあります。美合駅周辺は、整備された幹線道路の不足から、道路交通混雑は時として大変なことがあります。特にこの地区の南北の幹線となっている県道美合停車場線においては、名鉄線の踏切によって交通が遮断され、一時的に交通麻痺の状態となることもあるのが実情であります。こうした状況から、都市計画道路桑谷線及び美合線についてお尋ねをいたします。 まず、桑谷線についてでありますが、現在名鉄線との立体交差の工事が進められております。この完成予定時期とこの路線の整備状況についてお聞かせ願いたいと思います。 次に、美合線についてでありますが、地域を東西に通り、桑谷線とも連絡する路線で、この地の幹線としての役割は大きなものであることから、早急な整備が求められています。現在の整備状況と今後の予定等についてお聞かせ願いたいと思います。 大きな5番目の質問といたしまして、行財政改革について。 行財政改革と一口で言っても、その内容は多岐にわたっており、既にこの問題も多くの方から何度も質問されているわけでありますが、私は、昭和59年度以降から本市で実施されている小集団活動改善提案制度について少しお伺いしたいと思います。午前中の福尾議員さんの質問とも若干関連いたしますが、こういう活動が改革という名にふさわしいかどうかという点はおきまして、一人一人の職員が、毎日の業務にむだはないか、もっと合理的な処理方法はないかと、日々研さんし、仕事を遂行していくことは、大変効果のあることだと思います。 そこで、お聞きします。各年度10名程度、最優秀、優秀というように、顕彰をなさっているそうですが、だれがどういう基準で審査され、その表彰内容はどんなことか、お聞かせ願いたいと思います。 第6番目の質問は、社会資本の充実対策についてであります。  (1)下水道普及対策。道路、治山治水、公共住宅、上・下水道、公園、病院、学校、港湾等々の社会資本については、我が国自体明治以来、産業基盤の整備にウエートが置かれてきたこと、さらに戦後の急速な都市化、モータリゼーション等の進行で、その立ちおくれはかねてより指摘されてきたところであります。今議会でも、多くの方々がそれぞれ取り上げられていらっしゃるところであります。本市においても、それぞれ積極的な推進と計画をお答えいただいており、「またか」という感じでありますが、私もちょっと角度を変えて一つ二つ質問をさせていただきます。 下水道普及対策について、冒頭申し上げた社会資本のうちでも、とりわけ普及率が低いと思います。3年度予算が前年比34.5%と、大幅な上昇がなされ、昨日の代表質問の加藤議員さんのお答えでは、これによって全体の普及率は13.3%から19%へと、 6.7ポイントの大きなアップになるというお話でございました。しかし、これほどの努力をいただいても、まだ県の水準より低いわけであります。昨日も、今後のことは、流入汚水量によって具体的な対策が出る云々の説明もありましたが、今後については、例えば何年までに国県レベルにする、何年までに50%普及率というような普及率を目標に立てて、逆算して予算化していくといった御計画がないか。こうでもしないと、なかなか下水道先進都市には追いつかないと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。  (2)でありますが、電柱、電話柱の埋設推進計画という表現をいたしましたが、これはもちろん柱を埋設するということではなく、電力線及び電話線類の地中埋設であることを御理解いただきたいと思います。この問題についても、昨日大久保議員さんが大方済まされましたが、ちょっと視点を変えてお伺いをします。 本市の中心市街地である康生、東岡崎駅前地区においては、既に主要路線の一部が電力柱等がなくなり、町並みの景観がすばらしくなったと思っているところであります。イギリス人は、日本の電力柱や電線を見て、日本の風土だと申します。中国人は、交通安全の対策かとまじめに申します。いずれにしても、今後こうした電線類の地中化は、景観の向上もさることながら、私は道路の高度利用ということからも、推進すべきと考えております。しかし、昨日のお話で、電線類の地中化については大変難しいというお答えですが、なぜあの地区に実施できたのか、どの程度のところを実施されたのか、また今後の地中化計画がございましたら、お聞かせいただきたいと思います。  (3)の橋梁の新設につきましては、代表質問及びこれまでの一般質問をお聞かせいただいた中で、私のお伺いいたしたかった点に十分触れられましたので、削除させていただきます。 以上で、第1質問を終わらせていただきます。     (14番 鈴木 擴君 降壇) ○議長(近藤隆志君) 教育委員会指導部長。 ◎教育委員会指導部長(岩月健君) 非常に大きな問題を投げかけられておりまして、私も戸惑うわけでありますが、実は私ども、10年ほど前からこういうものをつくっておりまして、各年度に「教員研修必携」と申しておりますが、さまざまな予定とか、あるいは手続の仕方とか、そういうものをこの中に詰めてありまして、これを見れば、大方のことには困らないと、こういうことになっております。その最初に、毎年学校教育の視点というものを載せて、本年度はこういう重点で指導していこうという先生方に呼びかけるものであります。ただ、元年と2年度につきましては、この文書を使っておりませんが、昭和63年度に書きました私どもの考えを読ませていただいて、お答えにしたいと思います。 「教育は、教師その人にある。教師の姿は、児童生徒に反映し、人間形成の上に大きな影響を与える。みずからを磨く者のみが人の子の師となれることに思いをいたし、たゆみない研修によってみずからの力量と見識を高める努力が寛容である」、こういうことであります。 なお、個々の先生方が力量を高めるために、私どもがどのような施策をしておるかということでありますが、まず国の方のことを申し上げますと、就職しまして6年目になった先生は、必ず年間6日程度、これは国の方の事業でありますので、県の教育センターで研修をすることになっております。 それから、市独自の研修事業としましては、勉強勉強というばかりでも、いろいろな……。「研修」というのは研究と修養ということでありまして、教育公務員特例法第19条「研修」の項に、「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない」、この研究と修養をあわせて「研修」と言っておるわけでありますが、市独自で修養といいますか、一般的な教養も高めるというような意味で、大体これは5年に1回、市の予算で3ないし4日間の研修旅行をすると。これは、同じような目的を持った方が6ないし8人のグループをつくりまして、好きなときに研究会に行ってもいいし、どこか瀬戸内海の大橋ができたら、それを一遍見てくる、そういうことでもいいというようなことで、それぞれ目標を立てて、研修旅行に出かけるというようなことを行っております。 それから、これは勉強の方でありますが、夏休みも、8月の大体1日か2日に実技研修会ということを行っておりまして、子供さんを通してよく御存じだと思いますが、小学校の免許を持っておっても、必ずしも音楽ができるわけではない、数学はできるが、必ずしも理科は得意でない、そういう先生方を集めまして、30人から50人ぐらいのグループを募集しまして、技術科とか理科とか家庭科とか音楽とか、非常に細かい範囲で実技研修をするというようなことを行っております。 それから、これは先生方が自主的に組織しておられるわけでありますが、小学校の三、四年といいますのは、年齢的に非常に難しい年代でありまして、ここのところの教育が一番大事だと私ども常々考えておるわけであります。その三、四年生のことを中学年、こういうふうに言っておりまして、中学年自主研修会というようなのを行っております。また、冬休み、12月の25、26日とほとんど決まっておるわけでありますが、この日には冬季研修会というようなことを自主的に行ったりしております。 リフレッシュと、こう言いますと、心身を仕事から解放させて、さわやかな気持ちで戻ってくるというようなことのニュアンスが強いわけでありますが、今お話ししたような研修をしているわけであります。 それから、教育医学ということでございますが、いわゆる心の健康というのが大変大事だということで、小学校の5年生から中学校の3年生まで、養護教諭の先生、あるいは保健体育の先生を通しましてそういった面の授業を行っておりますし、それから養護教諭の先生を煩わせて、特別に学年などが集まって、健康面、あるいは性の問題、そういった指導もしているところであります。 養護教諭の先生は、幸いなことに、愛知県では各校に1人ずついるというような現状になっておりまして、そういった指導が非常にしやすいというのが実情であります。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 教育次長。 ◎教育次長(大塚希夫君) 1番目の教育問題の中で、 (3)の既存校の施設の改善ということの御質問で、4点ほど御質問がございました。一番初めの体育館の改造につきましては、小中学校の体育館につきましては、現在国の補助金を受けて建設をいたしておるわけでございますが、耐用年数も、鉄筋コンクリートということで、先生も御指摘のように60年というふうになっております。現在本市で小中学校で一番古い体育館と申しますのは、小学校では、昭和36年に建ったもの、中学校につきましては、昭和35年の6月に建設されたものが一番古いわけでありますが、いずれにしてもまだ30年近く耐用年数を残しておりますので、現在すぐに新築、移転というようなことについては、ちょっと問題があろうかというふうに考えております。したがいまして、今後引き続きまして改修だとか補修等によりまして、明るく、使いやすい施設の改善に努めてまいりたいと、そんなふうに考えております。 二つ目の児童数の減少によりまして、余裕教室をどうするかというような御質問でございますが、この関係につきましては、児童生徒も年々減少の傾向にありますことから、この状況を踏まえまして、国においても補助対象事業として大規模改造事業の奨励をいたしておるところでございまして、本市におきましても、本年度から国の補助金を受けまして、小学校2校の大規模改造を進めさせていただいたところでございますが、さらに来年度におきましても、小学校2校につきまして、大規模改造事業の実施を予定いたしておるところでございます。 もう一つ、3点目といたしましては、学校の隣地の用地の買収ということでございますが、これにつきましては、地権者の方々の御協力が得られるならば、十分検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、最後の4番目でございますが、職員室の冷房についてということでございますが、現在冷房につきましては、パソコン教室を順次改造いたしておりますので、それに合わせまして、パソコン教室の中に冷房装置を取り入れておるわけでございますが、職員室への設置につきましては、このパソコン教室の全校終了を待ちまして検討してまいりたいと、こんなふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(石原明次君) 2番の (1)公民医療機関の関係の中で、公民医療機関の協力関係はどうかという御質問でございますが、昨年国は、地域医療連携推進事業制度を設けて、モデル地区に岡崎市医師会が指定されております。この地域医療連携推進事業は、地域医療機関相互の密接な機能連携と機能分担を図るため、岡崎市医師会公衆衛生センターと市立岡崎病院並びに県立愛知病院にそれぞれ連携室を設け、岡崎市医師会がその運営と管理をいたしているものでございます。 事業内容といたしましては、受診、臨床検査、入退院等の連絡調整を図るとともに、医療データなどの転送を行い、また各医療機関の医療機能情報の収集と地域緊急応援システム、在宅通院医療システム等の医療体制づくりの確立を図るものであります。また、医師や医療従事者等を対象に研修会並びに症例検討会を開催して、今後の長寿化社会における疾病構造の変化等に対応するための事業でございます。 効果につきましては、各医療機関の機能に応じた分業制をとり、2回、3回の検査などのむだを省くことによって、患者に対する医療サービスと医療の効率化が図られるものでございます。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 市立岡崎病院事務局長。 ◎市立岡崎病院事務局長(佐野欽也君) 医療問題、 (2)の看護をめぐって、看護婦の資質向上のための看護教育をどのようにされているのか、このことについてでございますが、当院の看護婦の教育の目標といたしまして、日々進展をいたしております近代医療に対応できる医療技術、知識の習得と患者さんへの心のこもった親切な接遇等、親しまれ、喜ばれ、信頼される職員の養成を目的に研修を行っております。 平成2年度の研修等の内容を申し上げますと、院内研修といたしましては、コース別研修を12コース設定しまして、職場になれ、組織人として行動がとれる、リーダーシップが発揮できる能力を高める、公務員としての心得等、職種別、経験年数別を考慮した編成で実施いたしました。全体会といたしましては、接遇に関する教養講座としまして、以前「おはようCBC」の人気番組担当のアナウンサーの中島公司氏をお招きして、看護婦のあるべき姿など、大変有意義なお話を伺いました。当日は、院内から 250名を超える出席がございました。 そのほか、学会方式による看護研究発表会などの実施、院外研修といたしましては、県外などの看護学会、セミナーなどに21の行事に22名が参加、演題、9題を発表いたしております。講習会、研修会も26行事にも30名を参加させております。特に看護学生実習病院といたしまして、指導者を養成するための6カ月の長期研修、看護教員養成講習会に2名、救命救急センターなどの高度医療に対応できるハイレベルの技術と知識を習得してもらうための神奈川県立看護学校のICUだとかCCU課程に受験もさせております。それから、看護学習のための図書、雑誌などを含めますと、年間70種類ぐらいの購入をいたしております。そのほか、今後も長期研修事業の継続と各研修会、講習会の開催、参加の機会などを配慮して、磨きのかかった職員養成に努めてまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 3番の (1)でございますが、観光文化百選に新名所を追加できないかというお尋ねでございますが、市内の埋もれた観光文化資源を発掘し、岡崎のすばらしさを多くの方々に知っていただこうと、市民公募で選定されました岡崎観光文化百選は、歴史的文化遺産であります。神社仏閣や自然の景色のよいところとか、公園、または伝承されている祭りなどが選ばれ、観光文化百選パンフレットや案内板、または年に1回観光文化百選めぐりなど、ふるさと岡崎のすばらしさをPRしているところでございます。 また、現在観光文化百選ビデオシリーズ第1作を作成中でございます。御指摘のとおり、選定して10年近く経過し、その間には新しい町並みだとか新しい施設等も完成していますので、観光文化資源としてふさわしいものにつきましては、時期を見て追加、取り入れることを今後研究していきたいと考えております。 それからもう一つ、 (2)の祭りと広場でございますが、地域の祭りの助成についてのお尋ねでございました。地域の祭りにつきましては、現在観光振興事業といたしまして、観光協会に委託実施をいたしております。主な祭りといたしましては、矢作の花の塔、能見の神明祭り、滝山寺の鬼祭りなどが伝統的な自主の祭りのほか、五万石保存会とか、それからふるさと民謡など、伝統的な芸能の継承団体に対して助成を行っております。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 福祉部長。 ◎福祉部長(鈴木清君) 大きい3の (2)祭りと広場の中の子供広場についてお答えをいたします。 市内の子供の遊び場としましては、子供広場が 266カ所、児童遊園41カ所、合計 307カ所ございます。これらは、小学校低学年以下の児童を対象とした施設で、それぞれの町内に管理と運営をお願いいたしております。児童の集合場所とか、あるいは子供会の行事、老人の憩いの場、お母さん方のコミュニケーションの場所や夏の盆踊り等のため、近所の広場として親しまれております。本来の目的を損なうことなく、地域のコミュニティー広場として使用されることには問題はなく、有効な利用を図られるようお願いをいたしておるところでございます。 また、施設の管理のための費用についても、助成をさせていただいておりますが、なお新たに設置についても、申し出があれば、検討いたしてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 4番の東部市街地の交通対策について、桑谷線と美合線についてお答え申し上げます。 桑谷線でございますが、これは、市の施行部分と県の施行部分に分かれて工事が進められておるわけでございますが、この桑谷線の未開通部分のうち名鉄美合駅東の立体交差部分は、市の施行で実施いたしております。これは、名鉄の線路の下をくぐりまして、美合公園の西で既設の道路につながるものでございますが、この完成予定は平成4年度でございます。 また、この桑谷線の美合線から南は県の施行でございますが、それぞれ南と北と両方から整備が進められているところでございます。 次に、美合線でございますが、これは県の施行でございまして、西の方から鋭意事業を進めております。現在この桑谷線までの間で県道本郷美合停車場線の西の部分、ちょっと難しいんですが、通称馬頭といいますか、そこで約 110メートルほどが未整備になっております。この部分は、平成2年度で用地測量を行いまして、平成3年度から用地買収を行う、その後事業を進めるというふうに聞いております。何にいたしましても、名鉄の立体交差が完成しますと、この南部方面から国道1号に通ずる道路につきましては、大きい効果が出るものと期待をいたしております。 それから、少し飛びまして、6番の電線類の地中化計画でございます。昨日もお答えいたしましたが、条件といたしまして、電力の需要量、それからトランスボックスを置くためもありますし、電線類を地中に埋設する場所として、 3.5メートル以上の幅員の歩道が要るということを申しましたが、もう一つの問題といたしまして、都市の顔となるような道路、その道路の景観環境整備という条件がございます。これらの条件のそろいました部分につきまして、昭和61年から工事を施行したわけでございますが、当然この場所を決めるのに、道路管理者、それから電線類の管理者で組織する中部ブロック電線地中化協議会というもので検討され、決定されたものでございます。それで、岡崎市内で申しますと、旧電車通りの本町から南へ殿橋まで、それから殿橋を渡ってから明大寺の交差点までと、それから東の方へ東岡崎駅前まで、それから国道1号線で申しますと、籠田町線から西へ 248号線まで、それから伝馬町線ですと、籠田公園から西三総合ビルのあります三差路まで、これでトータル延長が 4.6キロメートルという数字でございます。 それで、今後の計画でございますが、これにつきましては、まだ決定がされておりません。 なお、先ほど言いました三つの条件に該当する地区というのは、現在のところ見当たらないということでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 市長公室長。 ◎市長公室長(柴田徳長君) 5番の職員提案の関係でございますが、私どもとしましては、岡崎市職員提案募集要綱、こういうものを定めまして、職員提案を行っておるわけでございます。テーマにつきましては、定める場合と自由な場合がございますが、最近では自由の場合が多うございます。 それで、審査に当たってどうかということでございますが、私どもとしましては、職員提案審査委員会、これは市長公室長を委員長としまして、関係部長5名ということで行っております。審査としましては、いわゆる創意工夫、それから効果、実現性等々を審査いたしまして、先ほど議員おっしゃったように、最優秀、優秀、すぐれているもの、この3賞を選定いたしまして表彰を行っておるということでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 都市施設部長。 ◎都市施設部長(柏木清次君) 最後の下水道普及対策のお尋ねでございますけれども、平成2年度末に下水道普及率は全国平均で約44%と見込まれていますが、国の下水道の普及率の目標は、西暦2000年までに約70%とされております。国は、今後10年のうち、この前半に当たる5カ年については、平成3年度を初年度とする第7次下水道整備5カ年計画を新たに策定しております。本市もこれを受けて、平成3年度下水道特別会計予算を大幅に増額し、社会資本であります下水道施設充実のため、積極的に投資を行っている計画でございますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
    ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) おおむねお答えさせていただいたと思いますが、鈴木 擴議員さんの御質問でございますから、私からも若干追加しておきたいと思っております。 まず、PTAの御出身でございまして、さすが子供の教育等に対しましては大変な御見識を持っておられまして、悪いこと等におきましては、なかなかたくさんよく調査されたなと感心したわけでございます。 そんな中で、いろいろ難しい問題ではあろうと思いますが、至って非力な幼児という御表現から論説を立てられたわけでございますが、なるほどそのような部面もあろうと思いますが、逆に幼児というのは、無限な可能性を持った、強力なパワーを持っておるとも表現が言えるわけでございます。教育というのは、この2方面からいくべきであろうと私も感じておるわけでございます。今後におきまする一層の御理解と、そしてまたいろいろな御提言を承っていきたいと思うわけでございます。 それから、地域医療の関係、特に公立、あるいは民営の病院、診療所との関係でございますが、これはお答えさせていただきましたので、おおむねよろしいと思いますが、特に岡崎市におきましては、他の市町村というのは、公共病院と医師会とが非常に問題を起こしておることが多いわけでございますが、本市はありがたいことに、これが一体となりまして運営しておっていただけるということでございます。これは、両面に対しまして感謝を申し上げておると同時に、また岡崎の地域医療の考える会、こういうことに対しましても、新しい視点で今後の行政に対しまして考えるべき問題があろう、こういうことも付言しておきたいと思うわけでございます。 それから、看護婦さんの関係でございまして、これは大変すばらしい御提言でございまして、今後私どもといたしましても十分配慮していきたいと思っておりますが、この施策はたくさん申し上げましたので、あえて重複は避けますが、看護婦さんの関係で、たしか一昨年でしたか、看護婦さんを海外に対するところの視察に出させたわけでございます。私どもといたしましては、市の職員に対しましても出しますが、こういう看護職員に対しましても出させていただいたわけでございます。 帰ってまいりましたその答申を聞きますと、特にヨーロッパでございますが、看護婦さん出身の医療法人経営というのが非常に多いという答申を受けました。しかもこれは、看護婦さんという看護の専門的な立場で、逆に医師を雇い入れて病院を経営しておる。しかし、看護婦という経験がございますから、非常に注目すべき地域医療を担当しておると、こんな報告を受けまして、「そういうことであるならば、君らもひとつ頑張ってくださいよ」なんて言った覚えもあるわけでございますが、新しい視点も十分持っていきたいと思うわけでございます。 それから、岡崎の祭りに対するところの関係等でございまして、これはちょっと今の鈴木さんの御質問に対しましてお答えさせていただいたかな、どうかなと、私自身もちょっと疑問に思うわけでございます。私からあえて申し上げますと、祭りという表現の中には、特に宗教色のある祭り、祭事という問題と、イベントを主体とした問題等に対しましても、日本語というのは祭りという言葉を使っておるわけでございまして、この両面があるということは御承知のとおりであるわけでございます。宗教色等に対しましては若干問題がある。特にその中におきましても、文化的な問題というのは、さきにお答えしたとおりでございますが、その他につきましては、宗教的な問題につきましては、ちょっと自治体といたしましては問題があるということでございます。 最後の問題でございまして、これは一番御理解を賜っておるのではなかろうかと思うわけでございますが、社会資本の充実の中におきまして、いわゆる下水道政策、これの向上に対しまして、何%の下水道普及率を前提として市で予算を組んではどうかという御提言でございます。これは、議員さん御承知かもしれないと思いますが、釈迦に説法であると思います。下水道の関係というのは、実は市の予算のみで計画が立たないわけでございまして、建設省、愛知県、特に建設省のこの区域、地域決定、これを受けましての事業であるわけでございまして、市が単独でやりましても、この下水道普及率は何ともならない、こういうことになってくるわけでございます。これを踏まえまして、第7次の下水道計画等におきましては、当然負担が相当市費の持ち込み、こういうことがふえてくるということでございます。あえて申し上げるならば、いわゆるそういう許認可事務、下水道の国の許認可関係以外の農村下水であるとか云々、こういう問題になると、これは別でございます。この辺の問題と協調しながら下水道政策を進めていきたい、こういうことを重ねて御答弁させていただくわけでございます。よろしくひとつ御理解を賜りたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 14番 鈴木 擴君。 ◆14番(鈴木擴君) いろいろ御丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございます。 第2質問に入らせていただきますが、私の今回の一般質問の主テーマといたしましては、人材育成ということであろうかと思います。やはり最終的には、地球を守っていくのも、すべて人間のなせるわざであるわけでありまして、この行政、またいろいろの点が人間のすべての行いによって決まっていくというところから発想があるわけであります。 学校の問題につきまして、リフレッシュということをちょっと申し上げて、先ほどさわやかな心境で帰ってくるというふうなことをおっしゃいましたが、私が申し上げるリフレッシュというのは、先生方非常に、ある面疲れていらっしゃると思うんです。今社会的に、私は正義とモラルと理性の最後のとりでであってほしいと申し上げたわけですけれども、そういう要求が強くて、「木を見て森を言う」というような面があって、1人何かあると、学校がどうのこうのという話が結構多いわけです。したがって、最初に先生方どの方も皆さん、教師になるときには大変な高い聖職意識でもって、先生になろうという情熱でやっていらっしゃるわけですけれども、やっておる間にだんだんと、周囲はあれですし、疲れてしまうしというようなことで、M教師だということもちょっと申し上げたわけですけれども、そういう方も現実にないわけではありません。そういう方も含め、また熱心な方も含めて、もう一つリフレッシュということは、教師を志したときの情熱を呼び戻させていただく。あるいは、低い人も高い人も、低ければ高くなり、高い人はもう一つ高くなっていただくというような意味を持っておるわけであります。 そしてもう一つは、3年度予算でも、現職教育研修は約 5.5倍ほど伸びがありまして、大変お力を入れていただいておることはよくわかるわけでありますけれども、きのう大久保議員さんに対する御答弁の中でも、先生方に対しては、心理学等の勉強の必要性、またそういう方向の指導力の強化について強くお考えになっておるというお答えがあったわけでございます。 要するに、教育医学の方と関連をするわけですが、当市におきましては、ハートピア岡崎、これを全国に先駆けて7年前から設置していただいておりまして、大変効果もあり、私の知人も実はお世話になって、高校へ行けるようになったというような実例があるわけでございます。しかし、やはりハートピア岡崎は各学校にあるわけではありませんので、現在、養護のことも含めて申し上げるわけですけれども、保健室へ来る子供たちは、例えば登校拒否で、学校へ何とか行っても、授業には出られない方が保健室に1日おるとか、あるいは頭痛だとか腹痛だとかいうことを訴えて保健室へ来るけれども、実際は風邪を引いて頭が痛いとか、おなかが痛いという方もないわけじゃありませんが、中には家庭や学校生活上の悩みが、心理的な悩みで頭が痛いとか腹が痛いとか言って保健室へ来るケースも結構あるわけで、非常に養護教諭さんが忙しいという事実があると思うんです。これは私も確認しておるわけでございますが、そういう養護の面とか、現職の教員の方々がある程度そういうカウンセリングを、ハートピアへ行く前とか、行かなくてもできる体制があってもいいんじゃないかと。現在あるわけですけれども、もう一つその辺の充実が考えられていっていただきたいというふうなことを思っておって、質問をさせていただいておるわけでございます。 特に先生方のリフレッシュにつきましては、例えば現職教育の中で、今いろいろ御説明いただきましたが、何年かたったら、今5年とか6年とか、県のレベル、市のレベルでおっしゃいましたが、1年ぐらい担任を外しまして、大学院へ行って、心理学とか教育医学の、専門職とは別の勉強をしてきていただくとか、指導面向上の研究をしていただくとかいうような、例えば10年たったら、担任をちょっとお外しいただいて、特にそういう意味でのリフレッシュをしていただくというお考えはできないかということを、教育問題についてはお伺いいたしたいと思います。 既存校の施設改善につきましては、理解をしておりますけれども、特に体育館等、国の補助金を受けているからまだまだ難しいと、こういうお答えでございましたけれども、実際言って、きょうび、昭和30年代にできた、あるいは30年代の初め、中ごろにできた建物というのは、その当時の建築の方法であって、とりわけ中学校の体育館については、先ほど申し上げたように、今つくるなら 1.5倍の広さをもってつくるわけでございまして、正直言って私どもも、開放事業ということで使わせていただいておるわけでございまして、大変狭くて暗くてというのは、先ほど申し上げたとおりであります。何とか国の方へも陳情等を働きかけて、60年なんて言っておらずに、何とかぼちぼち考えていってほしいということをお願いしたいと思いますが、この辺の考えも、ひとつお聞かせいただきたいと思います。 それから、冷房につきましても、先ほどちょっと申し上げたように、今日エアコンのないオフィスは余り知らないわけでございますが、なぜここがおくれておるのか。もう一つ申し上げると、図書室なんかもそうですけれども、昔は私、一方的な申し上げ方かもしれませんが、学校の設備というのは、通常民間よりも早かったということもあったかと思うんですけれども、先生方、教室はちょっと冷房もどうかと思うんですけれども、暑く授業をしてきて、職員室へ帰ってきたら、ちょっと涼むぐらいのことは、早く便宜を図ってあげたいなというのが希望でございます。 それから、医療問題につきましては、市民病院の関係の移転の問題でお答えいただいた民間医療関係等の関係、よく理解できました。大変一体となってうまくいっておるということで、結構でございます。 また、市民病院の移転につきましては、現在の跡地の問題等、大きな問題を内包しておりますので、この対策を含めて、今後人口が高齢化すれば、間違いなく患者の数はふえるわけでございます。今後の医療の充実について大変な御苦労があると思いますけれども、御当局の御努力を期待いたしまして、医療問題、 (1)の問題につきましては質問は終わります。 看護につきましても、いろいろ本当に、思った以上に看護婦さんの向上についてお考えいただいておるわけでございますけれども、やはり先ほど申し上げたように、人材育成ということで、高度医療化に向けて、特に時間的な配慮をお考えいただけるように、これはお願いをしておきます。 それから、都市の活性化ということで、たまたま文化百選ということのつけ加え方ですけれども、お考えいただくということでございましたけれども、今現在 100あるわけでございますので、ここへ入れていきますと、はみ出てくるのがあると。初めに 100入っておって、今度新しくできてきたからはみ出るというのもいかがかと思います。その辺は手法でありまして、三河武士の中で幾つかまとまっておるのもあるわけでございますので、そういった手法も早くからしておくべきだと考えます。やはり都市の宣伝ということにも大きく関係がありますので、できたら入れていくと、早くから入れていった方がいいかと思うわけでございます。そういうことをお願いしておいて、この質問も終わります。 祭りと広場でございますけれども、例えば宗教色ということをおっしゃいました。そこまで深く突っ込んでおるわけじゃなくて、要するにふるさとの祭りについては、例えば私どもの町でも、例の「長もち担いでホラホイ」というやつをやるわけでございます。これなんか、私の私見ですけれども、なかなか珍しいお祭りだと思うわけで、ここら、宗教色と関係なく、例えば地元で大分人集めとか、こういうことは地元で努力するとして、祭りの方法とか、歌の歌い方とか、長もちの担ぎ方などとか、うまく伝承されていないんです。こういうところへわずかでも助成をしていただくというようなお考えになっていただけぬか。また、観光夏まつりへ全市からいろいろなものを参加していただくというような保護策を講じる、こういったお考えがないか。これは再度お答えをいただきたいと思います。 広場につきましては、御説明を理解いたしました。 4番目の交通対策でございますけれども、本郷と美合停車場線のところの馬頭のところの 110メートルの未整備、これが何で今ごろから用地買収にかかるのか、ちょっと遅いなということを感ずるわけですけれども、この辺もちょっとお答えいただきたいと思います。 行財政改革につきましても、先ほど福尾先生のお話で、夢の話がありましたけれども、こういったことは一方では仕事のうちという考えもあるわけでございます。余り無理すると、強制的になって、改善ばかり考えているという逆の面が出ることもありますけれども、しかし私は、マンネリになりがちな日常業務の改善を啓発していくには、あめが必要なわけで、こういうことは各企業もやっているわけであります。こういうことで、例えば私の知っている会社では、提案で得られた削減額の1年分、ちょっと忘れましたけれども、たしか数百万円を限度として本人またはグループに報償するとかいうようなすごいところもありました。こういったことはちょっと役所では無理かもしれませんが、提案内容によっては、もう少し奮発して、人材育成の一環にしていただいたらどうかということを考えますが、この辺のお考えはいかがか、これはちょっと御質問をいたします。 社会資本につきましては、下水道のことはよくわかりました。ただ、きのうも、今後のことは、流入汚水量によって具体的な対策が出るということで、これは国との関係がどうなのか、よくわかりませんが、この辺のことをちょっと御説明いただきたいと思います。 社会資本については、英国など、数百年かかってつくり上げたということで、我が国としてはやむを得ないと思っておりますが、今後もこつこつと、うまずたゆまず努力をしていく方法しかないと思いますので、御当局の頑張りを期待いたします。 電柱につきましては、よくわかりました。大変難しいということでありますが、中部ブロックの電線等の地中化の協議会というのがおありになるそうですけれども、今後全然ないのか、多少ずつ、条件に合えばやっていくのかということを最後にちょっとお伺いいたしまして、第2質問を終わらせていただきます。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 私の方から若干触れさせていただきたいと思っております。 まず、職員の顕彰制度の関係でございますが、これはさきにお答えさせていただきました公室長が担当しておるわけでございますが、私の方から申し添えておきたいと思いますことは、私も小さな企業をやっております。企業は、一つの目標におきまして、同じような努力はするチャンスと場所が与えてあるわけでございます。ある意味におきましては、役所の公務員の職場というのは非常に違うわけでございまして、就職いたしまして定年になるまで、一遍も市民から褒めていただけない、「御苦労さん」と言っていただけないという職員、職場もあるわけでございます。どことは言いませんが、大体欲しいものを取り上げるところは、結局恨まれましても、褒めてはくれないわけでございます。こういう関係がたくさんあるわけでございます。こういきますと、なかなか顕彰制度というのは、仮に余りにも公表し過ぎることが、非常にまたバランスを崩す、こういうこともございますということだけ私から申し添えておきます。それらの人事管理上の問題は、公室長からお答えさせていただきたいと思います。 それから、岡崎の観光文化百選、これは鈴木議員さん初めてであろうと思うわけでございますが、御心配ないわけでございます。観光文化百選指定のときには、観光文化百選とはいたしますが、市民公募でございまして、96しかない場合でも、「百」とは、すなわちたくさんという意味だからいいんじゃないか、仮に 105あっても、「百」とはたくさんという意味だからいいんじゃないか、こういう基本構想を議会にも申し上げ、審議会にも申し上げておるわけでございますから、この点は御理解を願いたいと思うわけでございます。 それからおな、電柱地中化の問題でございますが、担当部長、事務的にお答えさせていただきましたが、この制度というのは、実は基金を中部電力さんが 100%これを出しておっていただけるわけでございまして、これらの制度があるかないか、こういうことになってまいりますと、これらに対しましては、その必要の現況の状況におきまして資格のある地域があるかないか、あるいはそれ以上に、中電さんが今後経営上このようなことをしていただくか否か、こういう問題でもあるわけでございまして、単なる問題とは違うわけでございまして、御理解を賜っておきたいと思うわけでございます。 それから、体育館に対しましての関係でございまして、60年とは言わずにぼつぼつ考えよということでございますが、実は私は、そんなぼつぼつ程度じゃないわけでございます。今教育委員会が言ったのは、事務的な回答をさせていただいたわけでございますが、私は方針として、当初でも申し上げておるはずでございますが、これはできるだけ均衡のとれた体育館に順次これをフォローさせていただく、これが改修できないとするならば、追加して、事実場所の増加、こういうこともしておるわけでございまして、私は60年と言わずにぼつぼつというぐらいの程度ではございません。相当まで積極的に早くやりたいと思っておるわけでございます。この方針だけを申し添えておきたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 教育委員会指導部長。 ◎教育委員会指導部長(岩月健君) 現状についてだけお話をさせていただきます。 一つは、先生の籍を離れて、大学へ勉強に行けないかということでございますが、現在愛知教育大学と鳴門教育大学へ1人ずつ行っておりまして、来年4月からはまた愛知教育大学へ1人行くというような制度がございます。これは、学校に在籍したまま行くわけでございますから、給料もそのままいただけると。予算上のことがありまして、たくさんの先生方には行っていただけない、こういうことにはなっております。 それから、養護教諭の先生方の研修あるいは勉強のことでありますが、きのうもちょっとお話ししました心の教育推進事業で、先生方の勉強に助成をしておるわけでありますが、どんなことをやっておられるかといいますと、例えば保健室における対応として、心因性と思われる児童生徒へのかかわり方を深める研究、それから登校拒否児童生徒とのかかわりのあり方を求める、性に関する保健指導の勉強会、食生活グループというような、ほかにも二、三ございますが、そういったグループを組んでいただいて勉強しておられまして、それらを一般の職員にも還元するというような事業を市で行っております。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 美合線の関係でございますが、なぜおくれたかという問題でございます。この美合線につきましては、ほとんどが区画整理の区域内で整備が進んだということでございまして、この先ほど申しました地域は細い旧道で、両側に住宅が密集いたしております。移転の問題等が絡んだ、用地買収で私どもが一番苦手とする地域であるというふうに考えております。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 3番の (2)の祭りと広場の中で、伝統行事の長もちの練り込みについての御質問でございましたが、昭和49年から56年までの8年間、花火大会の前夜祭といたしまして、多くの子供会から三河花火練り込み行列が繰り出し、菅生神社で奉納花火が出されたわけでございまして、夏休みの子供会の行事、日程等の調整だとか、交通安全上の問題等もありまして、57年以降は、菅生神社の氏子のみによる練り込みが花火大会当日の昼間に実施されております。 御指摘のように、伝統行事の伝承、保存をしていくためには、祭りの方法とか、歌の正しい歌い方だとか、長もちの正しい担ぎ方等について、ビデオだとか録音テープに吹き込みをいたしまして、熱心な団体に貸し出す等の方策をひとつ研究したいと思っております。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 都市施設部長。 ◎都市施設部長(柏木清次君) 下水のお尋ねでございますけれども、昨日加藤繁行議員の代表質問の中でお答えいたしましたのは、矢作川浄化センターの増設のことでございまして、これはセンターの事業が平成6年3月31日までに6万トンという事業認可で計画をしておりまして、その後の増設については、流入量の推移を見ながらということでお答えいたしましたので、御理解をお願いいたします。 ○議長(近藤隆志君) 市長公室長。 ◎市長公室長(柴田徳長君) 職員の報償についてどうかということでございますが、総体的には市長から申し上げたとおりでございます。このことのみをとらえますと、いわゆる最優秀者、それと優秀者には、御用納めの席上で表彰するという行為と、それから先進地視察ということで、1泊2日程度ですが、このような報償を行っております。それから、参加者全員には図書券ということで、一応配付しております。 議員おっしゃったように、確かにあめということで、大きな何かないかということでございますが、いずれにしましても市役所の関係は、市民サービスという精神的な部分が多くございまして、これらを評価するということはなかなか難しいわけでございます。今後も検討してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(近藤隆志君) 14番 鈴木 擴君。 ◆14番(鈴木擴君) 時間もございません。本当にいろいろお答えいただきまして、ありがとうございました。 ただ、最後に一つ、今後美合停車場線のことは、なぜおくれたというのは、これから用地買収にかかるというふうに私はお聞きししましたから、今からかかるのはなぜかとお聞きしたわけです。 以上、ありがとうございました。 ○議長(近藤隆志君) 暫時、休憩いたします。             午後3時23分休憩-------------------------------------- △尾藤輝夫議員の質問              午後3時35分再開 ○議長(近藤隆志君) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 17番 尾藤輝夫君。   (17番 尾藤輝夫君 登壇) ◆17番(尾藤輝夫君) 通告により質問いたします。既に前の方が触れられた問題もありますが、できるだけ重複を避けて行いますが、重複もあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 最初に、建設工事の委託についてであります。 中央総合公園の野球場と多目的体育館は、住宅・都市整備公団に工事請負を委託するという方法をとっております。野球場は30億 8,778万 2,000円、体育館は68億 6,110万 6,000円、合わせて99億 4,888万 8,000円にもなります。これまでも、日本下水道事業団など、同様な手法のものもありましたが、さらにということになります。この手法によりますと、委託を受けた公団が指名入札、あるいは見積もり合わせなどにより工事請負契約をすることになります。一応工事請負に関する契約についてという議決はしますが、工事発注は市の手を離れることになります。市としては、どのような条件で委託をしているのか、お尋ねいたします。 また、今後美術博物館など、多くの施設が計画されておりますが、今後も同じ手法を採用するのか、どのような方針でいるのか、伺っておきたいと思います。 2番目の市民の声反映については、割愛いたします。 まちづくりについてであります。 これまでのまちづくりは、開発優先のまちづくりだと言われ、最近では住民本位のまちづくりは平仮名で「まちづくり」と書いて、漢字の「町づくり」と区別されております。しかし、実際には依然として、投資すればもうかる、もうかるから投資するといった開発優先のまちづくりが、悪循環が続いているのが現状ではないでしょうか。建物が高層化し、人口がふえ、過密化しつつあるからといって、単純に活性化したと喜べないのではないでしょうか。それでよいのかということであります。そのため、固定資産税も相続税もふえ、なかなか大変になっております。結果として、金持ちでなければ住めない町になりつつありはしないかということであります。 以上を前提として質問いたします。 大型店についてであります。大型店問題につきましては、たびたび取り上げられておりますので、その上に立って、できるだけ重複を避けて伺いたいと思います。3条申請設置届け出の結審が次々出ております。その売り場面積は、既設12店舗、8万 7,389平米を上回る13万 4,000平米にもなっております。市は対応策として、許可条件として、店舗面積の30%は地元店用に、店舗にして30店舗くらいは入店できるようにと要望しておる。2番目として、市外業者と比べて30%ぐらい安く入店できるようにする。3番目は、既存商店街とか共同店舗への補助率をアップし、限度額を引き上げる。4番目は、岡崎市中小企業事業資金の融資枠を、 500万円から 800万円に拡大したなどが挙げられております。 具体的には、1万 1,290平方メートルの西友が平成4年の10月、1万 3,840平方メートルの八百半が平成4年の夏、1万 9,555平米のジャスコが平成4年4月、そして2万 9,900平方メートルのダイエーもといったぐあいであります。先ほどの許可条件に対し、どのような実情になっているのでしょうか。市としては、市内業者の入店見通しをどのように見ているのでしょうか、お伺いいたします。 もう1点は、シェアをどう見ているかということであります。市内の売り場面積に対する大型店の占有率はどのぐらいになるのか。大型店売り場面積1平方メートル当たりの人口は何人ぐらいなのか、受け入れオーケーなのか、それともオーバーぎみなのか、市としての基準を持ち、対応し、国へも働きかけるべきであった、調整基準を訴えるべきであったと考え、見解を伺います。 中高層建築物対策について伺います。この問題も、たびたび取り上げられております。これまで市は、マンションなどの建設が盛んになり、それに伴う紛争、苦情のふえていることは承知しておる。しかし、地価高騰に伴い、国は土地の有効利用のために、容積率の緩和や金融緩和政策をもって、住民に安価なマンションの供給を図り、住民ニーズに対応しようとしており、高層化はやむを得ないとの考えを示してまいりました。しかし、具体的には、建築主に対し、総代初め近隣住民に計画の内容を説明するよう指導している、当事者間で協定を結ぶよう指導しているとの対応が示されております。市長名の要望書も出されたことがあることを承知しております。最近の新聞報道などによりますと、高層化こそ地価高騰の原因だ、景観や町、暮らしを壊すものとして、各地で建物は3階まで、管理人の常駐しないワンルームマンションは認めないなどを盛り込んだまちづくり憲章などが次々採択されております。今でも高層化はやむなしと、つまり容認のお考えなのかどうか、市の基本姿勢についてお尋ねいたします。 もう1点は、協定の指導とは一体どんな内容の指導なのか、お示しいただきたいと思います。 下水道など、生活環境の整備についてであります。南部下水など、念願にしていた流域下水道の供用開始もあと1年となりました。そして、計画区域外の対策として、農村集落下水の調査費も新年度予算に 600万円が計上されました。これまで合併浄化槽への補助が実行され、昨年は基準を上回る場合、オーバー分の2分の1がさらに補助されるようになど、改善も行われております。そして、一昨日の答弁では、民間開発団地の処理場の維持管理もおいおい市に移行させるとのことであります。河川に清流を取り戻す上で、新しい段階に踏み出しつつあると言えましょう。よい成果が出るよう期待し、市の見解をお尋ねいたします。 第1は、認可区域の供用開始以後の計画区域への拡張の見通しをもう少し具体的に説明していただきたいと思います。 第2は、農村集落下水の問題でありますが、地元負担はだれもが協力し合えるように、思い切って負担を軽くすべきと考えますが、どのようなお考えをお持ちか、お尋ねいたします。 第3は、合併浄化槽を使っての小規模の集団処理施設が、いわゆる集中浄化槽が各地で実施されております。自治体として補助もつけ、指導、援助しているところもあります。流域下水道の供用開始が間近とはいえ、広大な計画区域と計画のない地域を抱える岡崎としては、積極的に取り組む必要のある課題と考え、見解を伺います。 第4は、合併浄化槽の維持管理料、メンテナンス料は、単独浄化槽と比べ費用がかさみます。最近は、昨日も加藤議員が主張しておりましたが、処理能力が非常に高まって、BOD基準で市の3次処理並みのものも出ております。環境保護の観点からも、自治体にかわって地域に貢献しているわけでありますから、一部補助をして、さらに普及をと考え、市の見解を伺います。 最後に、JR岡崎周辺整備と岡崎駅駅東区画整理についてであります。この1月、JR岡崎駅東の区画整理が認可されました。長い間の懸案でありましたので、希望する人にとっては「ようやく」ということでありますし、そうでない人にとっては「とうとう」ということであります。環境も世代も変わり、それだけに深刻な問題も多々抱えております。もちろん「まちづくりは住民合意で」が基本理念だと考えております。現在、16日に向けて相談所が開かれておりますが、審議会委員選挙に向けて権利関係が主のようであります。駅西のときには、相談所がその後も常設されましたが、今後の日程と体制についてお示しいただきたいと思います。 2点目は、区画整理南側の東西を結ぶ道路がオーバーで計画されておりますが、東側ではアンダーを希望しております。つまり、高いところから排気ガスをまかれるのはどうもならないというのでありますが、地球環境問題など時代の変化もあるわけですが、当局の見解をお尋ねいたします。 第3は、これも大分論議されておりますので、できるだけ重複を避けますけれども、経済界並びに関係団体の参加で構想をつくるとか、大型複合施設の誘致とかいうことが話題になっておりました。そして、地域では、服部工業のところに松坂屋が進出するというが本当か、こういう声も上がっております。実態はどうなのでしょうか、お尋ねいたします。 そして、先ほども今後意見を聞きながらという条件がついておりましたが、構想づくりとはどのようなことを考えているのか、区画整理の中での構想というのはどういうことを考えておるのか、お尋ねいたします。 第4は、現在三河殖産と中部朝日の跡の二つの広場を利用している自動車の問題でありますし、自転車も同じでありますが、これらの自動車や自転車が行き場がなくなるわけでありますが、その問題についてどのような考えをお持ちでしょうか。12月にも若干伺いましたけれども、伺っておきたいと思います。 12月市議会で論議されました自由通路のベンチがないとか、エレベーターの案内がわかりにくい、こういう利用者の声に対する対策につきましては、これまでに答弁がありましたので、早い時期の実現を期待して、最初の質問といたします。     (17番 尾藤輝夫君 降壇) ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 1番の外部委託工事、中央総合公園の関係でございますが、お話のように、中央総合公園の野球場、多目的体育館につきましては、住宅・都市整備公団に工事の委託をいたしたわけでございます。これも、お話にありましたように、当然議会にお諮りし、それによって委託をしたわけでございますが、この委託の方法は、委託協定という方法でやっております。この協定書の中にはいろいろ書いてございますが、どのような条件でということになりますと、この委託書の中に特別の条件は書いてはございません。ただし、「甲と乙は協議して定める」というような文言は各所に出てまいります。 それで、工事発注のときにどうかということでございますが、実は私ども、これだけの大きな仕事をやるのに、地元業者の勉強の場にもなるし、仕事もやってもらいたいということで、共同企業体を組むように公団の方にお願いいたしまして、地元の業者のランクづけと申しますか、内容について公団の方にお示しし、この中から選んでくださいというようなことは申し上げました。その結果で、現在の共同企業体という形で地元業者の参加がなされておるところでございます。 それから、今後の美術博物館等はどうかということでございますが、これにつきましては、未定でございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 2番の大型店進出の問題でございますが、商調協審議の場を利用しまして、大型店に出店希望の地元テナントが有利な条件で参加できるように努力しておるが、実際に地元商店はこれにこたえて出店できるかというような意味の御質問だと思います。 3条の商調協審議で核となる店舗と専門店の面積等を決定するとともに、地元の専門店が有利に出店できるように常に要請はしておりまして、最近の例を見ますと、ユーストアの上和田店とか岡崎北ショッピングセンターの場合はヤマナカでございますが、5条の結審をしまして、この場合、専門店の割合を見てみますと、ユーストア上和田店は34.5%、岡崎北ショッピングセンターヤマナカの場合は22.3%となっております。ここで、特に地元の専門店の割合ですが、ユーストア上和田店の場合が62.1%、それから岡崎北ショッピングセンターヤマナカの場合は36%となっております。 出店に要する経費まで御説明申し上げますと、出店条件が、議員御指摘のとおり、保証金といいましょうか、こういうようなものが平均30%引きというようなことにもなっておりまして、非常によい条件がついております。この地元の商店の専門店の場合でも、保証金だとか内装等の費用等を計算しますと、相当の金額を負担するということになりまして、非常に厳しい状態にあります。 それからもう一つ、既存の商店に対する進出する大型店の割合でございますが、平成2年6月と比較しまして37%増ということになっております。 それから、出店を表明している大型店の総面積は、本市における第1種大型店のシェアを見てみますと、商調協の3条の結審を見た大型店のうち、ホームセンターを除く核店舗の5店舗の総面積でございますが、これらは5万平方メートル強ということになります。現在調整中のリバーサイドアベニューだとかイーストパークシティというような2店舗を加えた面積が本市の大型店のシェアとして妥当かどうかは、大変難しい問題でございます。 出店規制緩和措置前の本市の人口と第1種大型店の店舗面積の割合を人口20万以上の都市と比較してみますと、周囲にありまして、規制緩和後表明の全店舗面積を加えると、相当上位になると考えられます。これらの状況から、消費者にとっては、商品を選別できるというような利点はありますが、買い回り品を主体とする地元専門店には、少なからず影響があるではないかというふうに思います。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 都市施設部長。 ◎都市施設部長(柏木清次君) 高層化の基本姿勢でございますけれども、この高層化につきましては、現行法上やむを得ないかと思っておるわけでございまして、決してこれが望ましいとは思っておりません。 それから、協定の内容でございますけれども、これは当事者間で協定を結んで指導しておりまして、トラブル回避に実効を上げておるところでございますが、その内容といたしましては、例えば工事時間の問題、それから入居者に対する資格だとか、町内会への加入、それから町費、それから駐車場の問題、路上駐車違反、交通ルールについての問題点、それから電波障害の事前調査を行い、その回避について、それから近隣住民とのプライバシーの確保について、それから工事中におきまして付近を壊した場合には、直ちに現況復旧すること、また補修に要する費用は建築主の負担とか、排水及び排水路の問題、それから日照権とか風当たり、井戸水に与える影響、必要の都度甲乙協議の上これを決定するというような内容の協定を結んで、今まで努力しておるところでございます。 次に、下水道事業でございますけれども、下水道事業は、多額の事業費と長い年月を必要といたすものでありまして、認可区域内の整備を一刻も早く行うことが急務ということで、積極的に事業を進めておりまして、認可区域の拡大の見通しについては、いましばらく先の年次になるかと思っております。 それから、区画整理事業のことでございますが、今後の予定につきましては、さきに三島議員にもお答えいたしましたとおり、全体の流れといたしましては、5月下旬に土地区画整理審議会の委員の選出を行い、その後順次換地設計、仮換地の指定、建物等の移転補償を速やかに行い、早期に工事着手できるよう努力してまいりたいと思います。 また、東西を結ぶ立体交差につきましては、地域内に自由通路を含め5カ所予定しておりまして、JR岡崎駅北側には歩道橋、それから南側には跨線橋ということで、都市計画決定を受けておりまして、さらに自転車、歩行者の横断施設も2カ所計画しております。これが完成しますと、東西の流れも大きく改善されると思いますが、今御指摘の都市計画道路の決定をしております関係で、オーバーをアンダーに変えるということは、駅西の事業も完成しておりまして、距離的にも問題があるかということで、大変難しいことでございます。 また、駅周辺の駐車対策といたしましては、今後区画整理事業と整合性を図りながら、用地の確保にも努力し、また将来のまちづくりを見定めながら、民活を含めて研究をしてまいりたいと思います。 次に、1月16日から3月16日まで地元において総合相談所を開設しておりますが、なおこの現場事務所設置にかかわる予算を今議会にお願いしておりまして、それから次は、土地区画整理法は、土地区画整理事業において事前の土地に対して換地を定める場合は、同法の第89条の規定に定める照応の原則に従わなければならないとされておりますが、当事業につきましても同様ではございますけれども、関係地権者の発意によるところの考えも取り入れながら、必要があるかというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(近藤隆志君) 建設部長。 ◎建設部長(矢野孝君)  (3)の下水道など、生活環境整備の中で、集落排水事業の地元負担の問題でございますが、このことにつきましては、まだ具体的な数字を出しておりません。今後検討をしてまいるわけでございますが、この過程では、下水道事業におきます受益者負担、それから使用料等を勘案しながら、また市街化区域、調整区域というような意味も加味いたしまして、今後調査を実施いたします段階で方向を出してまいりたいと考えておりますが、今後環境保全のために、この事業を積極的に進めなければならないわけでございまして、地元の皆さんの過大な負担になりませんよう、可能な範囲で定めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(石原明次君) 2番の (3)下水道など生活環境整備についての中で、小規模集中合併浄化槽に対する補助はどうかということでございますが、現在の合併浄化槽補助については、一敷地一浄化槽ということで、集中合併浄化槽は現在補助の対象となっておりません。水質保全を図るにも、今後研究課題として、全国浄化槽普及促進協議会、県組織、全国組織がございますので、これらの組織を通して今後働きかけてまいりたいと考えております。 それから、合併浄化槽のメンテナンス補助でございますが、維持管理に要する費用は、単独槽に比べて合併浄化槽の方が多くかかるわけでございますが、公的補助につきましては、これについても、協議会等の県、国の組織を通して、これも働きかけてまいりたいと、こういうふうに考えております。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) おおむねお答えさせていただいたと思いますが、私から若干追加しておきたいと思っております。 まず、住宅・都市整備公団に対しますところの今後の扱いといたしまして、美博の発注方式、方向に対しての考え方を持っておるかということでございますが、部長は「未定」とお答えさせていただきましたわけでございますが、未定ということは、まだ決まっておらぬということでございますが、私はむしろ「白紙」ということに訂正させていただきます。どちらへでもできる、あえて住宅・都市整備公団がよろしいという場合もあれば、それから全く単独市でもって契約するという二つの関係、両方ともやれるような関係で現在は進んでおりますということでございますから、白紙ということでひとつ御理解を願いたいと思います。 それから、開発関係等に対しましての基本的な私どもの姿勢をお尋ねでございますが、これに対しまして私から若干だけ申し上げておきたいと思っております。そもそも開発という言葉、発展という言葉、これに裏腹になるのが未開発という言葉でございます。この語源をずっとたどってまいりますと、欧米文化を基準にして、これを取り上げておれば、これは開発、発展である、欧米文化以外であると、これは未開発、こういう表現が出されることが事実であるわけでございましょう。私は、これらの問題に対しまして若干の抵抗があるわけでございまして、むしろ日本固有の文化、木、紙、虫の声、風の音、こういうものがあってこそ、初めて日本固有の文化ではなかろうかという一つの反論もあるわけでございます。 しかし反面、人口密度のこれだけ多い我が国におきますところの快適な住環境、こういうことになってまいりますと、一定の整備と、そしてまた災害を考えましたところの安全な高層化、鉄骨化、こういうことに対しましても、否定をするものではないわけでございまして、この調整ということが非常に難しい問題であるわけでございます。 しかし、往時特に問題になってまいりますのは、御指摘のように、マンション等住宅地域の中に突然高い建物が建ってしまうということも事実あるわけでございまして、これらに対しまして、今までは話し合いを進めるという手法を講じてきたわけでございますが、これらの関係等に対しまして、おおむね各市等におきましては、もう一歩踏み込みました指導要綱、こういうことの制度にいたしまして、一層その時間帯を制約していく、縮めていく、こういう努力をしておる市もあるわけでございまして、本市といたしましても、ぼちぼちというんですか、こういう考え方も一遍検討する必要があろう、これだけを私からお答えさせておいていただきます。 それから、合併処理槽等に対しましての見解でございますが、私の御質問はなかったわけでございますが、もう一つ大きく期待を持っておりますのが、変則合併処理槽でございます。変則合併処理槽というのは、御承知だと思いますが、現在のし尿処理槽に対しまして、ある一定の付加をすることによりまして、変則合併処理槽という名称のもとに、これが河川水質浄化につながる手法といたしまして、この具体的な工法はまだ公布になっておりませんが、法律だけが先行して出てしまっておるわけでございます。これらに対しましても、この平成3年度あたりは、全国的に新しい施策、現在のし尿処理槽、これに対しますところのある附帯的な施設を加えまして、この合併処理槽と同じ能力を開発するということで当局等も動いておるようでございますし、業界も動いておるようでございます。こういうものが早く生まれるならば、同じような対象にしていきたいということが一つでございます。 それから、これに対しますところの今後の管理費の関係でございます。これは御承知だと思いますが、実は全国の合併処理浄化槽の市町村協議会の会長に私が選考されたわけでございまして、私も新しい方向といたしまして、合併処理槽に対するところの国費の増加と管理関係に対する助成、こういうものを全面に打ち出しておる最中であるわけでございます。こいねがうならば、これらが結局できまして、この合併処理浄化槽に対するところの管理費の保全、こういうこと対しまして国に今後も強く要望していきたい、これだけを申し上げておきたいと思うわけでございます。 最後に、一つだけ私は、これは尾藤議員さんの御質問に答えるということでなくて、全体的な問題もあるわけでございますから、この際お答えさせていただきたいと思います。JR岡崎駅の前、いわゆる駅東の区画整理の関係等に対しまして、特に私どもが今決意をいたしております問題の中には、公的な拠点施設、こういうものがどうしてもつくらなければならぬという責務を感じておるわけでございまして、特にこの地域におきましては、歴史的な南部公会堂というものがあったわけでございますから、これらに対しまして、公的な拠点施設、こういうものに対しましては、これはこの中において十分考えるべきであろう。 ただ、結局、さっきちょっとおっしゃいました何坂屋さんか何か出てくるとか何とかという、こういう営業ベースの問題ということに対しましては、全く直接関与しておりません。こういうことを申し添えておきたいと思います。ただ、商業発展のベースとされまして、地域のお考え等に対しましては、これはありがたいこと受け取っておる、こういうことも申し添えておきたいと思うわけでございます。 私から以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 17番 尾藤輝夫君。 ◆17番(尾藤輝夫君) 第2質問をさせていただきます。 入札関係については、あらあらわかりましたが、要は、委託する場合の価格算定は一体どこがどうやってやるのかということをちょっと伺っておきたいと思います。 それから、市の監査委員さんがどこまで関与できるのか、あるいはチェック機関とも言われております議会がどこまで関与できるのか、この点についてお願いいたします。 それから、大型店についてでありますけれども、いろいろな要請をつけて、ユーストアの中にも、あるいはヤマナカの中にも一定のスペースが設けられて、その中にある程度入ったと、こういうことでありますが、これまでも、シビコなんか特別の例なんですが、中に入ったけれども、みんな出ていってしまうと、残った人の方が少ないというような状況になっておるわけですが、こういう中で本当に共存ができると思っておるのか。これは、一生懸命やっておられることはわかっておるから、どうのこうのというのじゃなしに、我々としてどういう認識を持ったらいいのかということで、ちょっとその点をお尋ねしたいと思うんです。 それから、シェアの問題については、ちょうど10年前と今回と比較するということで、10年前を見てみたんですが、10年前は1平方メートル当たり 2.9人、こういう状況だった。そういう数字が当時出されております。この数字は、なぜお伺いしたかといいますと、商店が成り立つかどうか、売り場面積がどの程度がいいかということでありますが、1平方メートル当たり10人以上というところは、需要が過剰になっておるから、これは商売、どの店もある程度やっていける。10人を割って7人になりますと、一定のバランスは保たれる、この段階も何とかまだ保たれる。7人を割って5人になると、供給過剰になって、それぞれの地域の一番店だけが何とかなるけれども、あとは経営は苦しくなってきますと、こういうことを言われていますね。それから、5人以下になりますと、超供給過剰で、全店不採算と、こういうことなんですね。 それで、53年当時の数字で、1平方メートル当たり 2.9人というのが岡崎の状態でありました。今度、人口は当時より10万人もふえていないにもかかわらず、売り場面積は既設のものよりもはるかに多いということになりますと、大型店同士の相当な激突が考えられる。大型店も大変な事態になる。こうなってきますと、もう地元店の割り込む余地はなくなってくるんじゃないか、こういうのが現在の岡崎の商業をめぐる情勢ではないかというふうに思うんです。 これを、指導とか何とかいってやれるのかどうか。全国的にも、第1次緩和で 160万の商店が80万に減るであろうと、こういうふうに言われておるわけですが、こういう情勢の中で市がどういう態度をとるのかということが今問われておると思うので、その点についてお伺いをしておきたいと思います。 それから、浄化槽や下水の関係については、今市長からも最後に念押しのような答弁もありまして、ぜひ期待をしておきたいと思います。 特に、合併浄化槽ではなくて、変則合併浄化槽のようなものを主張されましたけれども、私、そういうものでいいと思うんです。下水といいますと、やっぱり最初の部長の答弁にありましたように、相当広大であるし、管をつないでくるのに相当莫大な費用がかかる、年月もかかる、こういうことですが、集落単位とか集団単位とか、そういうふうにしていきますと、非常に安い費用で環境がきれいになるわけですので、こういうところへは国県の補助はもちろんでありますけれども、市も積極的に対応すべきだと思います。 特に、農村集落下水だとか、あるいは厚生省のものなどにつきましては、補助金の中の地元負担というのがありますが、その中の地元負担を市がどれだけ持つかによって、本当の意味での住民負担というのは減ってくるわけですね。ここの点で、先ほどはまだ数字は出ていないが、できるだけ軽くなるようにと、こういうことでしたので、それをぜひお願いしたいと思います。というのは、以前も話題になったけれども、地元負担がえらいという人が出てしまって、そうすると、全体の方向としてはいいようだけれども、えらい人がおるためにできないということが起きますので、そこら辺の点の対策も立てていただけるようにしたいと思うんですが、その辺について、今どんな考えを持ってこの調査費をつけておるのかということを伺っておきたいと思います。 それから、JR岡崎の関係でありますが、選挙が5月下旬というのはわかりましたけれども、その後換地、移転等々は審議会によってやられていくわけでありますが、工事着工は大体どのぐらいの時期に置いておるのかということであります。 それからもう一つは、オーバーかアンダーかについては異論はありますけれども、市の見解は今の段階それで伺っておきますが、経済界の関与はありがたいとか、松坂屋については聞いていないけれども、ありがたいとか、関係ないけれども、市は関与していないけれども、ありがたいとか、こういうことでしたけれども、一体実態はどういうふうになっておるのか。これは、先ほどの大型店との問題もありますので、伺っておきたいと思います。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 私から二つだけお答えさせていただきます。 大型店の進出、あるいは商業ベースの問題でございますが、尾藤議員さんのおしかりを覚悟で申し上げますが、何と申し上げましても、計画経済を進めております国と、自由経済を進めております国と、若干の基本的な差があるわけでございまして、これをどなたもみんな成功させていただくということになってまいりますと、計画経済を進めざるを得ないわけでございます。ところが、これでは本当の自由競争にならないということもあるわけでございますが、私はそういう中におきまして一番配慮すべき問題は、岡崎市の中小企業の方々が、この場合におきましていかにして生き延びていただけるか、こういう施策は考えたい、ここまで私からずばり申し上げておきたいと思うわけでございます。 それから、あとの例の新しい農村下水その他の関係でございますが、これに対しまして、基本的な考え方だけ申し添えておきたいと思います。私は特に、早くやるだから、特別喜んで、たんと高い料金を取るけれども、我慢しておけよなんて、こんな暴論は全く吐きません。そうかといって、部長が言いましたように、できるだけ安くしますよなんて、こういうことが……。できるだけ安くというのはどういう意味かということになるわけでございまして、この辺につきまして私の見解をずばり申し上げておきたいと思うわけでございます。 まず、市民の中におきましては、くみ取り料を納めておる方もあるわけでございます。あるいは、合併処理浄化槽を使っておる方もあるわけでございましょう。都市下水路を使っておる場合もあるわけでございましょう。そういう市民の現況におきます実情をつぶさに把握した上におきまして、この金が足らないから負担金をふやす、こういう考えでなくて、そういう負担関係の平等を期していきたい、これは金額を同じにするという意味でなくて、感覚的にこういう問題との調整を図っていきたい、ここまで私からお答えさせていただくわけでございます。 残余の問題は担当からお答えさせていただきます。 ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 一番最初の工事委託の関係で、価格の算定でございますが、これは、建設省の補助金交付規則というものがございまして、補助事業でございますので、補助事業の設計積算基準というものを使って、公団が積算をしております。やはり日本全国一律ということじゃございませんで、地域性は持たせております。歩掛かり等、都道府県の定めるものを使用するということになっております。 それから次に、監査の関係でございますが、これはやはり、委託契約ということでございますので、公団は市に対しましては請負業者という形になりますので、監査の対象になります。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 経済部長。 ◎経済部長(山田銀作君) 今のこのままでは、共存できないじゃないかという御質問でございましたが、テナントとして入られる企業、お店については、商調協の場でも十分調査をいたしまして、核となる大型店も、このテナントの経営面等を調査して、そういう段階もパスしてのことでございますので、何とか頑張っていただきたいと思います。 それから、シェアの御質問がございましたが、愛知県が調査しました大型店の支持人口を見ますと、第1種の大型店では、昭和60年に支持人口は、面積1平方メートル当たり3.25人でございました。それから、平成2年の6月の調査でございますが、2.99人という報告がなされております。 それから、今のこのままでは、大型店同時で激突するではないかというようなことでございましたが、緩和措置後の大型店進出は、最近の各都市の状況を見ても、大型店対地元小売店のシェアの争いから、大型店対大型店の争いに変化が見られるような状態でございまして、本市においてもその兆しが少し見られるような感じがいたします。 以上です。 ○議長(近藤隆志君) 都市施設部長。 ◎都市施設部長(柏木清次君) まず、アンダーかオーバーかという基本的な考えはどうかということでございますけれども、これは付近住民の考え方をいろいろ聞いておる中には、当然アンダーの方が皆さんに、日照権とか騒音とかいうことに迷惑をかけないという基本的なことはわかっておりますけれども、実際に事業をするには、その地域に埋設物、また支障するもの、それから工事費の面も考えまして、それから地形的には、接続する関係の道路、そういった面も考えます中で、都市計画決定する前に県、国とよく協議をしながら、また公安委員会との協議の中において、最も有効な、安全な計画がなされるということできておるわけでございます。 それから、着工の時期でございますけれども、これは今後補償問題、仮換地、そういった問題を詰めていかないと、着工はできないわけでございまして、今の現段階では時期を明確にすることはまだできませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(近藤隆志君) 17番 尾藤輝夫君。 ◆17番(尾藤輝夫君) まず、市長のさっきの自由経済と計画経済といいますが、私は日本共産党でありまして、日本人であり、岡崎市民であって、岡崎の現状、自由経済の立場で物を言っておるのでありますので、そういう資料ばかりで物を言っておるのでありますので、そのように御理解をいただきたいと思います。 対応ですけれども、本当に非常事態だというふうに受けとめておく必要があるんじゃないか。先日、緩和以後、八百半が全国13店舗出すといううちの第1号店が半田にできたと。半田では商店街の人通りがなくなってしまったと。最初の4日間は1人もいなかったということですが、とにかく人が通らなくなってしまったという非常に大きな打撃が出ております。 代表質問の中でも市長が、核にしていろんな町をつくりたい、あるいはユニークな発想を取り込みたいということを言っておりましたけれども、これだけ出てきますと、核どころか、あっちにもこっちにもと、こういうことになりますので、市としてはもうごめんだと言うことが必要ではないか。武藤通産大臣、あの人の新聞記事を読みますと、アメリカに対しても、うちの町にはもうこれ以上は結構ですという、そういう調整基準を持って、御遠慮願うというぐらいの構えを持つべきだというふうにして、これから基準も出されてくるかと思いますが、そういう大臣の発言もあるような情勢に今あって、岡崎は全くそういう状況にあるということを、今の置かれた状況をきょうの段階は認識として持っておいていただきたいと思います。 それから、入札問題ですが、これは、入札とか、その後の発注とか、いろんなことは一切議会も監査委員会も関与できないと、委託をすると、そういう段階で全く手を離れてしまうということですが、そういう点では若干問題があるじゃないか。先ほど白紙と言われて、どちらか選べるなら、やはり議会や監査委員会がちゃんとさわれるような形がいいのではないかというふうに思います。 それで、そういうふうに思いますので、この問題も私は、今の状況は、 100億近いものが何にもさわれないと、議会も手も出せないと、こういうことになっている。市も監督権もない、こういうただ要請を、地元業者とジョイントしてくれと、要請しかできない。これはちょっと問題があるんじゃないかというふうに思います。これは、これからはやはり、市がじかにやれるようにしていくべきではないかというふうに思います。 それから、農村集落下水の問題でありますけれども、これも別に早いから高く出せと、そんなふうに市長が思っているなんていうことは思ってもいませんし、これまでの答弁やいろんなものから見て、私は大きな期待をしながら聞きますということで聞かせてもらったので、そういうことは全然ない。 ただ、市街化区域だとか調整区域だとかいうことも加味しながらということになると、都市計画税を払っていないから、ちょっとたくさん出してもらいますよというようなことになりはしないかというようなことやら、いろいろと気になることもあったので、先ほど念押しの質問をさせていただいたわけであります。 大体以上です。 ○議長(近藤隆志君) 市長。 ◎市長(中根鎭夫君) 住宅・都市整備公団に対するところの受託方式はどうかということでございますが、さっき言いましたときは白紙でございますということでございますが、ただ、一方悪いことばかりでなくて、住宅・都市整備公団というのは、御承知のとおり、これは公団でございますが、公団の宣伝をしようという気はございませんが、ほとんど地方自治体の関係等を考慮してできた公団であるわけでございまして、愛知県内におきましても、ほとんど大型工事の関係を、実績といたしましてはここに発注しておるという経過もあるわけでございます。そういうような意味からいきますと、いわゆる実績、経験が非常に高かった、こういうこともございます。 今後の問題というのは、若干私の方の特殊性を生かそうということから考えますときに、白紙で考えておるということを再びお答えさせていただくわけでございます。 それから、例の駅の関係等に対しましては、私は若干尾藤議員さんと違う感覚があるかもしれませんが、何といっても一つの町の発展ということになってまいりますと、町とは何かといいますと、ショッピングと、こうなるわけでございまして、そのショッピングの関係の核になるもの、こういうものというのは、私が欲しいという断を下すよりも、この地域の方々のほんどは、核になるものが欲しい、こういう意見も多く聞いておるわけでございます。当時、この核になる問題に対する反対の世論もありましたが、このごろは何か、核になるものがしっかりないじゃないかということで、これまた逆に、非常に岡崎市長の中根鎭夫は間に合わぬというおしかりを受けておるわけでございまして、隣の何とかという町へ行きますと、どえらい有名なやつがあるということで、何か誘致せぬやつが悪いようなことになっておるわけでございます。この辺が非常に評価によって違うわけでございますが、何と申し上げましても、重ねて申し上げておきたいと思いますことは、関係市民、住民の方々の意思というものを一番重視してまいりたい、こういうことでございますので、御理解を賜りたいと思うわけでございます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 17番 尾藤輝夫君。 ◆17番(尾藤輝夫君) 入札関係ですけれども、経験も実績も多いということでありますが、公団のあり方が一つ非常に問題だと。確かに平成6年に向けて、愛知県は特にこの公団が入り込んできておるということは確かなんですが、この公団のあり方というものは、私も読ませてもらいましたけれども、税金をまけてもらうわ何もということで、非常に優遇された組織でありますけれども、先ほども価格は何でやるかというと、補助金交付規則によって公団が計算をしてくると。これに岡崎市はぽこんと出してしまうと。一たん委託を議決してしまえば、もうあとは何にも口も手も出せないと、こういうことでは、ちょっと不明朗になっていってしまうので、これはやはり岡崎市の自主性というものをこういう点では大いに発揮すべきではないかというふうに私は思います。 それから、駅前の問題、大型店の問題、絡むわけですけれども、大曽根が立派になったとか、いろんなユニークな町ができたというけれども、人はたくさん来るけれども、全然売り上げが上がらないということで問題になったり、それから大型店がたくさんできたで、そこが活性化するかといえば、消費者は大型店と大型店を回ってしまって、どうも商店街には顔を出さないというようなことも出ております。 それから、それじゃ、大型店が本当にいいものを提供しておるか、消費者にいいかというと、例えば豆腐を見てみましても、大豆60キログラムで塩化マグネシウム、いわゆるにがりの方からつくると 420丁できるそうです。硫化カルシウムを凝固剤に使うと 1,500丁できるそうです。グルコノーデルタラクトンというんですか、これを使うと 3,000丁できるというんです。こんなことで、本当に消費者の利益が守られておるかどうかということも問題ですし、愛知県の価格調査でもそういう結果、大型店必ずしも安くないという結果も出ておるわけですので、本当に核もいいですけれども、住民の人で相談をして、いい町をつくっていく必要があろうということで、先ほど申し上げた私の見解を申し上げておきまして、もし何かありましたら、御答弁いただけば結構ですが、終わります。 ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 入札の関係でございますが、私、先ほど、価格の算定は公団がすると申しましたが、これは公団に設計委託をしておりますので、公団が設計したという意味でございまして、チェックの方は当然市の方が行っております。価格の算定は、市の方が計算するのとほぼ同じ積算になる基準でやっておるという意味のことを申し上げたわけでございます。 それから、委託契約をしておりますので、公団の仕事であっても、監査の対象になりますというふうに先ほど御答弁を申し上げたつもりでございます。 それから、委託をしてしまえば、あと何にも言うことができないというお話でございましたが、実は設計の段階から打ち合わせをしながらやっております。当然現場の施工監理も委託をしておりますので、公団がやっておりますが、私どもの方の担当者も、当然現場での打ち合わせ、これは週に1回ございますが、それから工程会議、中間検査、検査の立ち会い、そういったようなものはすべて行っておりますので、一言申し上げておきます。 以上でございます。 ○議長(近藤隆志君) 17番 尾藤輝夫君。 ◆17番(尾藤輝夫君) 要するに、委託の監査ができることは承知しております。だけど、その公団がだれを指名したのか、どういう入札をしたのか、これは立ち会ってもいないし、監査の対象になっていないというふうに理解をしたわけであります。 それから、もしそこに議会なり監査委員会なりが関与できるとすれば、なぜこういう指名をしたのか、どういう業者をどういう基準で選んだのか、こういうこともできるはずですが、それはできないというふうに理解をしておるわけであります。 それから、価格の算定も、やはり公団中心で打ち合わせをしながら行っておるということだと思います。この価格は、やはり市が承知できる価格ということで、一応理解しておきますけれども、その後どこの業者にどういうふうに発注をするかということは、一切公団主導ということで理解をして、申し上げたわけであります。 市の監督権でやっておるんじゃなくて、公団が監督するのを市が立ち会っておると、こういうふうに理解したんですが、その点はどうでしょうか。 ○議長(近藤隆志君) 開発部長。 ◎開発部長(加藤主計君) 言葉で言いますと、立ち会っておるということになるわけでございますが、私どもは、お施主であるという気概を持ちまして、仕事を進めておるということを申し上げておきたいと思います。 ○議長(近藤隆志君) 17番 尾藤輝夫君。 ◆17番(尾藤輝夫君) 市の立場というものはそういうものであるということで理解しておきますが、やはり市が算定できるという、30万都市の機構ですので、相当大きな仕事も算定もできたり、いろいろできるわけですから、私はそうである限り、市が主導になって工事契約をしていくべきだと、こういうふうに考えております。 終わります。 ○議長(近藤隆志君) お諮りいたします。 本日の一般質問はこの程度にとどめたいと思います。 これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) ○議長(近藤隆志君) 御異議なしと認めます。 よって、明7日午前10時再開することとし、本日はこれにて散会いたします。             午後4時38分散会 地方自治法第 123条第2項の規定により、ここに署名する。         議長   近藤隆志         署名者  柵木 誠         署名者  荒木鉄之助...